・プロカメラマンのためのムービー撮影術

・カメラマンにとっての3D CG基礎知識

・スチルカメラマンにとってのムービー撮影を考える

・Capture One 徹底使いこなし術

・PCJライティング講座

・プロカメラマンのための撮影データ管理術

・3ds Maxを用いた新時代写真術





第7回 プロモーションビデオを仕上げる



今回は最終回として、デジタル一眼(DSLR)によるミュージッククリップの撮影から仕上げまでを紹介します。DSLRでもこれだけのクオリティのムービーを作ることができます。スチル中心のカメラマンも、お手持ちのDSLRで、ムービー撮影を行ってください。



著者:
ヤギシタヨシカズ
http://www.yagishita.org/

グラビア、広告撮影からムービーの撮影、編集まで幅広く対応する、マルチカメラマン。

▲ビデオカメラを構える著者のヤギシタ氏



●3台のデジカメでPVを撮影

今回は、本連載のモデルとして何度か出演していただいた美少女ロックバンド、FullMooNのプロモーションビデオの制作の話です。私は撮影と編集を担当しました。では大まかな流れとポイントを解説していきます。

今回使用したカメラは、キヤノンの1Dx、5D MarkII、7Dの3台です。特に狙いがあって使い分けているわけではなく、筆者の所有機材を利用しているので、機種はバラバラになりました。

▲使用したのは3台のDSLR(1Dx、5D MarkII、7D)のみ(クリックで拡大)

●3台それぞれのカメラポジション

実際の撮影は1台を固定、2台は三脚に据えて振って撮りました。一部手持ちの部分もありますが。7Dを固定してグループショット用に。私がアップメインで1Dxを用い、監督の植田氏が別アングルから5Dで撮影という感じで行いました。1Dxにはソニーの5インチ液晶モニタ、CLM-V55をつけています。周りが明るいと画面が見えづらいので、プラダンで自作したフードをつけています。

後でカラコレをする前提だったので、カメラの設定として、ピクチャースタイル(撮影時の色の調子)はいじっていません。スタンダードをセレクトしました。1,920×1,080ピクセルの30pで撮影しています。

●シャッタースピードの設定

シャッタースピードは1/250を中心にしました。30pの撮影では、通常は1/60を選択しますが、こちらのムービーを見ていただければ分かる通り、1/250の方が、絵がブレずにパラパラ感が出ます。スピード感の演出に効果的かと思います。

●「shutter.mov」(クリックで再生)
●「shutter.wmv」(クリックで再生)
▲1/250で撮影すると、ドラマーのスティックの動きなどがよく分かる

実際の撮影は、曲に合わせてメンバーに動いてもらいます。曲の前にカウントの「カチカチ」というクリックを録音しておくと、後で編集する時に同期を取るのが楽になります。

▲1,920×1,080ピクセル/30pで撮影(クリックで拡大)

●Premiereで編集

編集にはAdobe Premiereを利用。タイミングを合わせてタイムラインに全部のテイクを並べると30トラック以上になりました。

Premiereにはマルチカメラシーケンスを作ってスイッチャーで画面を切り替えるようにリアルタイムで編集する機能もありますが、さすがにここまでトラックが多いと実用的なスピードで作業できません。なので、今回は使う部分をカットして一番上のトラックに並べるという方法で編集しました。最後に編集したムービーをApple Colorでカラコレしました。

▲実際に編集をしている画面。今回はAdobe Premiereを使用(クリックで拡大)


完成したPVはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=qs1iF0sqbag


出演:FullMooN
最新アルバム「CIRCUS」発売中

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