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第4回 インタビュー用のムービーを撮る:その2「2人による対談形式」



今回は前回に引き続き、インタビュー撮影の撮り方。前回は登場人物は1人だったが、今回はインタビュアーも画面に登場する2人による対談形式のインタビューを撮ってみよう。



著者:
ヤギシタヨシカズ
http://www.yagishita.org/

グラビア、広告撮影からムービーの撮影、編集まで幅広く対応する、マルチカメラマン。

▲ビデオカメラを構える著者のヤギシタ氏



●対談形式のムービーを撮る

今回は前回と同じセット、シチュエーションで、2人による対談形式のムービーを撮っていきたいと思います。よくあるインタビュアー(質問者)と、回答者のパターンですね。

インタビュアーの役は、前回登場いただいたねねさんが所属するロックバンドFullMooNのリーダーで、ベース担当のさかえさんにお願いしました。インタビューを受ける側は、前回同様ねねさんです。

▲2人には並んで座ってもらった(クリックで拡大)

●セッティング

今回は2人の間にマイクを置いています。使用しているのは前回と同じマイク1本です。また照明のセッティングは前回と同じで変えていません。ライト、マイクのセッティングは前回を参照願います。


●撮影時のポイント

撮影は今回2台のカメラを用いています。1カメ(右)は主にねねさんを撮り、2カメ(左)で質問をするさかえさん、そして2人の引いた絵を押さえています。

1カメと2カメは、被写体に向けて交差して撮っているわけですが、仮に、ストレートに撮ったとしたら、被写体の2人が真正面に向かい合った場合、真横か後ろからしか撮れなくなります。顔を撮ろうと動くとカメラ同士の位置が結局入れ替わることになります。今の配置ですと、被写体が向かい合った場合でも、真横よりも少し正面のアングルで撮れます。さらに顔の正面付近に回り込もうとした場合でも、カメラ同士は離れることになるので、スムースにアングルの調整が行えます。


また1台のカメラごとの寄りや引きに関しては、ヘッドホンで音声をモニターしながら、話の終わり、変わり目を察知しつつ、変化させている。ちなみに今回は、パン(カメラを左右に振る)やチルト(カメラを上下に振る)は使用していません。

インタビュー以外の素材として、ギター、ベースのアップなどもブツ撮り的に撮影しています。こういったインサート用のカットは、その場でムービーが撮れなくても、後からスチル写真を挿入しても違和感はないでしょう。

▲インサートカット用にギターを単体で撮影(クリックで拡大)

●「01.mov」(クリックで再生)
●「01.wmv」(クリックで再生)
▲今回の対談の編集済みムービー

●編集での工夫

上のムービーが編集後の映像。インタビューの内容はFullMooNの新譜の紹介となっています。

ムービーの出だしは、実景の代わりに、新譜のジャケット写真にタイトルを入れたものを使用した。また新譜の中からキャッチーな曲を選びBGMにしています。

インタビューの映像に関しては、2カメで撮影してサイズを変えて撮っている。実際には長めの映像を数テイク撮って、それらの中から一部分を選択して編集していますが、そんなに違和感なくつながっていると思います。

後は、話の内容に合わせてメンバーの写真を子画面で入れたり、楽器のムービーをインサートカットとして入れて、話の内容を絵で補足し、見ている人に分かりやすく伝わるような工夫を行っています。

編集に関しては、本連載の後半で、改めてまとめて解説していく。次回はイベントの撮影などを念頭において、FullMooNのライブステージを撮っていきます。


出演:FullMooN ヴォーカル ねね ベース さかえ
2013年5月22日 アルバム「CIRCUS」発売
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