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「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.60


カラーバランスの使いこなし

モデル:霧積かのん





文:湯浅立志
フォトグラファー
1961年群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオのカメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。写真関連の執筆多数。有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


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「Capture One Pro 8」 38,000円(税別)
対応OS:Windows 7 SP1(64bit) / 8(64bit)
Mac OSX10.9

日本総代理店:
DNPフォトイメージングジャパン
http://www.dnpphoto.jp/products/
phaseone/captureone/index.html


Phase One
http://www.phaseone.com/



今回はカラーバランスツールについて解説しよう。

◀カラーバランスツール自体は以前からあったが、Capture One Pro 8から詳細な調整ができるように機能が上がった。

ツールの場所はデフォルトではホワイトバランスの下にあるはずだ。ツールを開くと左のようになっている。

左は「マスター」の調整で、これは画像のすべて階調に対してのカラーバランスを調整できる。仕様的にはバージョン7までと同じだ。


左の画面が今回のバージョンアップで追加された「3ウェイカラーバランス」の調整画面だ。

シャドウ、中間調、ハイライトと階調ごとに調整ができるようになった。

タブの「3ウェイ」を選ぶと左のように3階調すべての調整が表示される。タブを切り替えることによってそれぞれを1つずつも表示できる。

このツールの動かし方だが、中央のピンをマウスでドラッグして動かすと色が変わるという直感的な操作となっている。

動かす方向によってそれぞれ意味合いが違うのでそれを説明しよう。

まず、赤丸で囲んだのはカラーサークルで色相環となっている。赤い方向に動かせば赤の色相方向に色が変わる。

◀ピンを動かす距離によって彩度が変わる。

中央がニュートラルで一番端が彩度が最も高くなる。

左の縦軸のスライダーはその彩度のみの調整ができるスライダーとなる。

◀右にある縦軸のスライダーは明度調整となる。

カラーサークルで色相を選び、真ん中から外側に行くに従い彩度が上がり、最終的にこの明度のスライダーで明るさを調整する、と言う流れがカラーバランスツールの基本的な使い方になる。

◀文字で説明するよりも実際に動かしてみた方が理解が早いだろう。

いつものようにこのカラーバランスツールにもプリセットがあるので、適当なプリセットを選んで画像に掛けてみよう。


◀この写真がノーマルの状態だが、プリセットの「Bright Gold」をセットしてみる。


◀左がプリセットを掛けてみたところ。

なお、カラーバランスツールに限らず、ツールをツールバーから取り出して単独のウィンドウとしても表示できる。

カラーバランスツールはカラーサークル内でのポイントの距離、角度で色が変わるので、ツールを単独表示させて、さらにウィンドウを大きくした方が調整がしやすくなるのでお試しを。

◀左のその3ウェイでのカラーバランス調整。

このように階調ごとに調整ができるので、今までよりも調整の幅が広がった。しかもそれが簡単にできるというのがポイント。

◀次に、プリセットではなく、自分の好みに調整したのが左の画面。

以前、カラープリントを自家現像していた時代、カラーバランスをくずしたプリントをよく作っていた。その時代を彷彿とさせるような色かぶりが作り出せる。


◀3ウェイで調整した後、マスターのカラーバランスでさらに全体に色をかぶせることも出来る。


◀色かぶりさせるだけがカラーバランスツールの役目ではない。

風景写真にも使える。

左は夕景の山並みを撮ったものだが、さらに夕景の感じを強調してみよう。

◀3ウェイで各階調ごとに色を掛けていき、明度を調整する。

夕景の写真を調整する上で、階調ごとに明度を変えられるのはすごく便利だ。


◀左の写真も同じようにカラーバランスツールで仕上げてみよう。


◀単にホワイトバランスをいじるだけでは同じようにはいかない。

写真の表現したい方向性が決まっているときは、このカラーバランスツールは非常に役に立つはずだ。


今回はカラーバランスツールについて解説した。

実際にはやり過ぎるとあざとくなるが、普通ではつまらない、と感じたときに使ってみたいツールの1つだ。

参考までに解説に使った色かぶりのプリセットをダウンロードできる(右クリックで「対象を保存」 してください)ようにしたので、ご自身のC1にプリセットとして入れて使ってみてほしい。

色かぶり1
色かぶり2
※ダウンロードは右クリックで「対象を保存」


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