・プロカメラマンのためのムービー撮影術

・カメラマンにとっての3D CG基礎知識

・スチルカメラマンにとってのムービー撮影を考える

・Capture One 徹底使いこなし術

・PCJライティング講座

・プロカメラマンのための撮影データ管理術

・3ds Maxを用いた新時代写真術





「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.52


スタイルの使いこなし その2





文:湯浅立志
フォトグラファー
1961年群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオのカメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。写真関連の執筆多数。有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


http://homepage3.nifty.com/y2/
Flickr:http://www.flickr.com/photos/tatsphoto/
Facebook:http://www.facebook.com/tatsphoto
Twitter:http://twitter.com/#!/tatsphoto



「Capture One Pro 7」 39,900円
対応OS:Windows Vista/7/8
Mac OS X 10.6.8〜10.9.2

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/
captureone/index.html

Phase One
http://www.phaseone.com/




夏も終わり、このスタイルの使いこなしも第2回ということで、仕事モードな解説になる。

今回のスタイルはテザー撮影時のスタイルについて解説していこう。


◀キヤノンのカメラやPhase Oneデジタルバックをお使いの方には、今回の解説は今ひとつ興味がわかないかもしれないが、知識として覚えておくと何かの時に役に立つと思う。

テザー撮影の時に最初に確認するところはこの「基本特性」だ。ここの設定で表示される色や階調にかなりの差が出る場合がある。今回はここを中心としたスタイルの使いこなしを解説する。


◀C1のバージョンが上がっていくとともに、改良が施されている部分がいくつかある。その1つがカメラプロファイルだ。

左はニコンD800のプロファイルだが、Genericが2種類入っている。デフォルトでは新しい方のGeneric V2が選ばれているはずだ。


◀同じようにカーブを見ると6種類のカーブが入っている。デフォルトはここでも新しい方のFilm Standard V2になっている。

プロファイルと、このカーブの組み合わせることによって、自分の求める色、階調の出発点となるのがこの基本特性の担っている役目だ。


◀デフォルトのままで現像していて、なんら不満がないようならよいが、撮影対象によってこの基本特性を使い分けているというフォトグラファーも多いと思う。1回1回、この部分を変更していたのでは、効率が悪い。この部分をスタイル化してしまおう。

モデル撮影では、柔らかい階調の方が良いときがある。その時はカーブを「Portrait」にすることがあるが、これでスタイルを作ってみよう。


◀希望のプロファイル、カーブを選択したら、調整ツールに移動する。


◀「なし」となっている部分をクリックして、「ユーザースタイルを保存...」を選択する。


◀変更したプロファイル、カーブにチェックが入ってることを確認して保存する。


◀名前を付けて保存する。ここでは「D800_Portrait」とした。


◀テザー撮影に戻り、キャプチャー設定を変更する。


◀「その他」をデフォルトから「スタイルとデフォルト」に変更する。


◀その下のスタイルをユーザースタイル>「D800_Portrait」にする。


◀この状態でテザー撮影すると、撮影された画像は左のように基本特性が最初から掛かった画像データになる。


◀左はマミヤブランドのLeaf、DM28のプロファイルだ。Leafは伝統的に非常に沢山のプロファイルがある。この中から撮影対象、自分の好みでプロファイルを選ぶわけだが、実際のところ、かなり面倒な作業だ。

こういう時はスタイルを作っておくと、非常に簡単に自分の目的とするものに近づけることができる。


◀同じようにDM28のカーブもこれだけ存在する。


◀モデル撮影用に作ったスタイル。



いつも同じようなものばかり撮っているならそれほど必要とは言えないが、撮るものがさまざまだというフォトグラファーにはこのスタイルをぜひ使っていただきたい。

テザー撮影の時に同じように好みのプロファイル、カーブを掛ける方法は「No.49キャプチャー設定と基本特性」でも解説している。キャプチャー設定でのデフォルト設定を変更するというやり方はNo.49でも注意として書いているが、デフォルト値を忘れてしまって、そのまま違うシーンの撮影もやってしまうという点だ。

今回のスタイルで変更するメリットは、変更点が比較的目に付きやすいことと、モデル設定、商品撮影設定というように、同じカメラに対していくつものスタイルを設定保存しておけるという点だ。簡単にその場で変更できるスタイルはテザー撮影の時こそ便利に使える機能と言える。

上記のように、カメラプロファイルのみならず、トーンカーブや彩度など、自分好みのものがあって、それをいつも掛けているという人には向いている。やりようによっては、カメラメーカー純正のピクチャースタイル(キヤノン)、ピクチャーコントロール(ニコン)のように撮る対象によって使い分けることもできる。

使い方は自分の工夫次第。今回のスタイルはC1の懐の深さが感じられる部分だと思う。


↑Page Top


| ご利用について | 広告掲載のご案内 | プライバシーについて | 会社概要 | お問い合わせ |
Copyright (c)2010 colors ltd. All rights reserved