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「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.46


大量撮影時のカタログ活用





文:湯浅立志
フォトグラファー
1961年群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオのカメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。写真関連の執筆多数。有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


http://homepage3.nifty.com/y2/
Flickr:http://www.flickr.com/photos/tatsphoto/
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「Capture One Pro 7」 39,900円
対応OS:Windows Vista/7/8
Mac OS X 10.6.8〜10.9.2

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/
captureone/index.html

Phase One
http://www.phaseone.com/




久しぶりにカタログについて。

C1のカタログはメジャーアップデート後、しばらくここでも集中的に解説してきた。今までのC1のユーザーは、どちらかというとフォトグラファーというよりも、カメラマンという人が多いのではないかと推測している(職業的なフォトグラファーを暫定的な呼び方としてカメラマンと、僕は言っている)。

僕もそういうジャンルのカメラマンだが、その日その日の仕事がたいていは完結するので、カタログの必要性が今ひとつないのが正直なところだ。以前のカタログの解説でも書いていたが、そういう人でも、作品的な写真を1つのカタログにまとめておくなど、カタログが適しているシーンはある。が、日常的にはセッションを作って今まで通りに撮影をしている。

そういうカメラマンでも、カタログを作った方が便利かも、と思う仕事があったので、それをご紹介しよう。

先日の仕事だが、朝から夕方まで、家族写真を撮るという仕事があった。これは毎年やっているイベントで、ある学校に通っているお子さんのご家族を撮るというものだ。1日で30〜40組程度の撮影をする。1組の家族でも、子供だけ、または子供を1人ずつ撮ったり、ご夫婦だけを撮ったりで、バリエーションが多数ある。

そんな1日がかりの撮影で適しているのはカタログではないかと思い、実際に使ってみた。

(もっとも、カタログを使った撮影は去年の早い段階でもやっていたので、本来はもっと早くこのカタログを使った実例を紹介したかった。が、広告関係の撮影では画像を出せないので、ここで紹介するのが難しい。と言うことで時間が経ってしまい今回の実例紹介になった)。





◀まずは撮影セット。

学校の講堂にこのようなセットを組んだ。

使用カメラはマミヤ645DF+、DM28(Leafアプタス2-8と同等)、レンズ マミヤ80mm

パソコンはMacBookProで、テザー撮影している。

使用したC1はバージョン7.2。


◀まず、撮影前にC1を起動、新規カタログを作る。

僕は基本的に日付の名前にしている。


◀カタログで起動したしたところ。デフォルトのまま撮影開始してもよいが、ちょっと一工夫してみよう。

このまま、環境設定に入る。


◀一般設定から「最近のキャプチャーコレクション」の作成を変更する

デフォルトでは「非アクティブが1時間以上続いた後」になっているが、ここを「非アクティブが5分以上続いた後」にする。

これはシャッターを切らない時間が連続で5分間あると、コレクションを1つ作るというものだ。

この設定は、1日スタジオでモデル撮影をするような時に便利だ。

モデル撮影では衣装を替えて何カットも、時には1日100カット以上も撮影することもざらだ。そんな時、衣装チェンジのインターバルで一区切りのコレクションを自動的に作ってくれるこの設定は実際に使ってみると便利な機能だ。

なお、この設定は、撮影の性格による。

あまりに短い設定時間にすると、コレクションが多くなりすぎて、便利さを感じないし、かと言って、設定時間が長すぎると、結局、1日の撮影で1個のコレクションしかなかったと言うことになり、意味がない。

今回のような終日モデル撮影という時には、最短の5分がよいと思う。

物撮りでも使えないことはないが、撮影リズムから言うと10分か30分程度だろうか。


◀撮影中はこの解説用の画面を撮れないので、撮影後の画面で解説する。

左が撮影後の画面だ。

1日のトータル撮影ショットが約2000ショット(すべてのイメージ)。

その下に最近のキャプチャーとして日付と時間でコレクションが作られている。


◀15時06分のコレクションではこの家族の写真


◀15時18分のコレクションでは次の家族の写真というように、撮影の空きがあれば、コレクションを1つの区切りとして、次々と作っていく


◀このコレクションの時間は撮影された時間と同じだ。

最近のキャプチャーではこのように、直近のコレクション、10個までを表示する。

ブラウザで前の家族をどう撮ったか? スクロールしていくのも、あまりにショット数が多いと、かったるいものだ。

そんな時に、この最近のキャプチャーコレクションをクリックすれば、一発で、前に撮った画像を出せる。

慌ただしい撮影現場で、この一工夫はかなり便利だ。



この日の撮影は2000カットだった。カタログの場合、1ファイルになっているので、普通は中身を見られない。カタログの内容に関しては以前の解説を参照して欲しい。

新機能の「カタログ」を使う

なお、撮影の途中で、この「最近のキャプチャーコレクション」の作成設定を変更しても大丈夫だ。最初、5分で設定したが、撮影の進み具合の合わないので、長い時間にセットし直すとか、逆に、設定時間が長すぎて、コレクションの意味がないと思ったら、設定を短くするとか、撮影中に変えてしまっても大丈夫。

大事なことは自分が使いやすいと思うこと。

C1は機能が豊富なので、自分に合った機能を見つけるのが大変だが、この解説がその一助になればうれしい。


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