・プロカメラマンのためのムービー撮影術

・カメラマンにとっての3D CG基礎知識

・スチルカメラマンにとってのムービー撮影を考える

・Capture One 徹底使いこなし術

・PCJライティング講座

・プロカメラマンのための撮影データ管理術

・3ds Maxを用いた新時代写真術





「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.38


35mm DSLR(キャノン/ニコン)でライブビュー
新しくなったCapture Pilot





文:湯浅立志
1961年、群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオの社員カメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。デジタル集団「電塾」の運営委員としてデジタルフォトの啓蒙活動にもつとめる。
有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


http://homepage3.nifty.com/y2/
Flickr:http://www.flickr.com/photos/tatsphoto/
Facebook:http://www.facebook.com/tatsphoto
Twitter:http://twitter.com/#!/tatsphoto



「Capture One Pro 7」 39,900円
対応OS:Windows Vista/7/8
Mac OS X 10.6.8〜10.8.2

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/
captureone/index.html

Phase One
http://www.phaseone.com/




今回はCapture One Pro 7(以下C1)になってから追加された機能である、35mm DSLR(キャノン/ニコン)でライブビューと、最近アップデートされたCapture Pilotについて解説しよう。

バージョン7から付いた機能であるライブビューに関して、バージョンアップ直後、個人的にYouTubeに動画を上げていた。今月の解説をどうしようか? と思っていて、過去の解説を見直ししていたら、この機能を解説していないことに気がついた次第だ。僕としては、つい書いた気になっていて、過ぎてしまったようだ。

僕自身はスタジオ撮影がほとんどなので、どうしてもテザー撮影関係の機能が気になってしまう。バージョンアップ後もテストするのはテザー撮影だ。そんなこともあって、本連載記事以外でもYouTubeに動画を上げている。ほとんど趣味みたいなものだが。以下の2点が去年のバージョンアップ後に作った動画だ。参考までに見ていただきたい。

CaptureOnePro7テザー撮影とライブビュー キヤノン編
CaptureOnePro 7 テザー撮影とライブビュー ニコン編

さて、本題に戻るが、バージョン7からのライブビュー機能、何がエポックかというと、Phase Oneなどのバックタイプ以外でもライブビュー機能が使えるようになった点だ(ここで言うライブビューは、テザー撮影時のライブビューを指す。カメラ単体でのライブビューではないので誤解ないように)。

デジタルカメラでの物撮りではライブビューは必須と言ってもよい。今まで、カメラメーカー純正のアプリケーションからでないと、PCからのライブビューはできなかった。何年も前から多くのフォトグラファーから、C1でもライブビューができないかと、要望が出されていた。それがようやく実現したのが、今回のバージョン7だ。

なお、C1からライブビュー機能が使えるのはニコン、キヤノンの一部のカメラなので、すべてのカメラをサポートしているわけではないことをご留意いただきたい。

それでは解説を始めよう。


◀まず、テザー撮影を開始する。

カメラと接続されたら、「撮影」ボタンの左にあるムービーカメラのマークが「ライブビュー」ボタンになる。

これをクリックするとライブビューが始まる。

なお、C1がライブビュー対応していないカメラもあるので、その時はボタンをクリックしてもライブビューにならない。


◀これがライブビュー画面。別のウィンドウが開く。


◀拡大したいところをダブルクリックすると100%表示になる。が、全画面で表示されない。

拡大するには右上のスライダーを調整してもよい。見たいところの調整は左のサムネイルにあるガイドを動かして拡大したいところに移動する。



▲文字で説明しても分かりにくいので、動画を見ていただきたい。

これはニコンD800でのライブビューになる。

ニコンの問題点として、絞り込まれた状態でのライブビューになってしまい、商品撮影では非常に使いにくい仕様になっている。今年5月でのファームアップ前までは絞り込まれた状態で、ライブビューは暗いままだったので、一歩進歩はしているが、使い勝手としてはまだまだで、この部分はニコンに要望を続けていくしかないだろう。



▲これはキヤノン1DsMK3でのライブビュー。

キヤノンでの問題点はライブビューの時に縦位置表示ができない点。これはC1側の問題だ。マイナーバグなので近い将来には直るだろう。


◀撮影セットはこんな感じなっている。


◀ニコンとキヤノンではアオリのできるレンズを使っているので、ピント調整は手動になる。

◀キヤノンの動画ではピント調整をPCからやってみた。ニコンでも同様に、AFレンズを付ければPCからピント調整が行える。


動画の中で使ったレイアウトデータ。

Photoshopで透明レイヤーを作っておけば文字だけの表示が可能。

動画の中でもそうだったが、一部、拡大縮小時にレイヤーの拡大率が変わってしまうことがあるようだ。このあたりもマイナーなバグだろう。


◀撮影時のC1画面。


さて、次に最近アップデートされたCapture Pilotについても解説しよう。

Capture Pilotは過去に何度か書いているので、そちらも見ていただきたい。

より進化したCapture Pilot
Capture One 6 PROの「キャプチャーパイロット」と現像スピード

今回アップデートされてバージョンは1.4になっている。

また、前回解説した時よりもアドオンのカメラコントロール機能の料金が安くなっていて、1,300円になっている(2013年6月22日原稿執筆現在)。

今回の追加機能としてはCapture Pilotからホワイトバランスが取れるようになったことだ。実際にどう使うか? は人それぞれだが、機能としては面白い。

Capture Pilotは撮影ツールの中にある。

Capture Pilotツールの中に「イメージサーバーを起動」をクリックするとCapture Pilotが始まる。

過去の解説で書いているが、同じ無線LANの中に入っているiOSの端末である、と言うことが条件になる。


▲こちらも動画を見ていただこう。

新しくなったCapturePilot


◀Capture Pilotの画面

これはiPadを使っている。



◀下のメニューバーからスポイトツールを選んで


◀画面内のグレーをクリックすることで、ホワイトバランスを取ることができる。


PCのC1にもその結果は反映される。

ただ、キャリブレーションを取っているモニターと色の管理がないiPadでは、当然のことながら同じ色には見えない。


◀うちのスタジオなので室内光の5000kに合わせてあるモニターは、iPadとは色が違いすぎる。

室内光を普通の蛍光灯にして、それに合わせたモニター調整をしてあれば、見た目はもっと合うはずだ。

◀C1からCapturePilotをするにあたり、iPadから何ができるか? を指定することが可能。

デフォルトではすべての権限がある。

クライアントなどにiPadを手渡す時は、調整やキャプチャーのチェックは外しておくとよいだろう。

バージョン7からの機能として、iPad以外からもC1の撮影カットを見せることが可能になった。

これは普通のWebブラウザから見る方法だ。

左のメールボタンを押すと、そのURLを書いたメールが出せる。


◀これがそのメール画面。


◀受け取った側の画面。


◀リンクをクリックするとWebブラウザからC1の撮影画像が見られる。


◀もちろん、レイティングも可能。


◀画像のダウンロードもできる。


◀これもクライアントに何ができるのか? を指定することが可能。




WebからのCapturePilotは、iPadを持っていないクライアントさんにはよいと思う。他人のデバイスを触るのが気になるという人もいるからだ。たいてい、今の時代、撮影現場にPCを持ってくるクライアント、デザイナー、スポンサーがほとんどなので、この機能はかなりありがたい。

注意点としては、撮影を進めてもWeb画面は自動でリロードされないという点。自分でブラウザの更新をしていかないと、最新の撮影カットは見られない。

もう1点、WebブラウザからC1にアクセスする方法だが、遠隔地からも見られるようにするには、さらに別な準備が必要になる。それは、自分の社内 LANに外部からのアクセスを認めるかどうか? という点だ。たいていはそうなっていないと思うので、外部アクセスを許可する方法が必要になる。現実的にはいろいろ難しい問題があると思う。

最後に、このCapturePilotを使う時、便利な機能をお伝えしよう。これは本記事では長くなるので、僕のブログを見ていただきたい。

iPadをキオスク端末に

僕が、実際にCapturePilotをスタジオで使っている時に、この設定をしてクライアントに渡している。これは覚えておくと便利な機能だ。

それでは、今回はここまで。


↑Page Top


| ご利用について | 広告掲載のご案内 | プライバシーについて | 会社概要 | お問い合わせ |
Copyright (c)2010 colors ltd. All rights reserved