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「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.36


写真にキーワードを付けて検索する





文:湯浅立志
1961年、群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオの社員カメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。デジタル集団「電塾」の運営委員としてデジタルフォトの啓蒙活動にもつとめる。
有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


http://homepage3.nifty.com/y2/
Flickr:http://www.flickr.com/photos/tatsphoto/
Facebook:http://www.facebook.com/tatsphoto
Twitter:http://twitter.com/#!/tatsphoto



「Capture One Pro 7」 39,900円
対応OS:Windows Vista/7/8
Mac OS X 10.6.8〜10.8.2

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/
captureone/index.html

Phase One
http://www.phaseone.com/




前回の告知通り、今回はCaptureOne7(C1)でのキーワードについて解説をしていこう。

キーワードを写真画像に入れるのは、なにも新しいバージョンの7から始まったことではない。が、今までのセッションを元とした写真管理では、キーワードを付けることの意義は、それほど大きいものではなかったと思う。カタログ化されたバージョン7でこそ、このキーワードを付ける意味が大きくなったと言える。なぜなら、今後、カタログに登録される写真は膨大になっていくからだ。その中から目的の写真を探す、と言う方法論で、このキーワード検索は有効な方法となるはずだ。


左はC1のデフォルト画面だ。もし、自分のC1が違う画面の時は、いったんこの画面に戻した方が今後の解説が理解しやすいと思う。

ただ、写真を探す上でこのデフォルト画面はやりにくい。

左の画面では花が大きく写っているところが「ビューア」と呼ばれるウィンドウだが、より多くの写真を見ることができるブラウザウィンドウを広げた方が探しやすい。


◀メニューバーの、表示>ビューアを隠す、を選択すると


◀左の画面のようにビューアがなくなり、サムネイルが一覧になるブラウザ画面が大きくなる。

写真を探す時はこのようにブラウザウィンドウを大きくした方が使いやすいので、覚えておきたい。なお、この「ビューアを隠す」にショートカットキーを割り当てると、キー1つで切り替えができるので便利だ。

さて、今更だが、C1のカタログには1つの決まりがある。

左のように矢印の順番で表示する画像が選択されるのだ。

自分のカタログから写真を探す時、最初にすることは、「カタログコレクション」で「すべての写真」にしておくこと。そうしないと、このカタログに含まれる全部の写真からの選択にはならない点に注意して欲しい。

なお、カタログにインポートした日が分かっていれば、そこからはじめてもよい。


◀写真を探す時は、どうやって目的の写真を絞り込んでいくか? その方法を考えよう。

ライブラリツールの中、「フィルターツール」が絞り込みに使うツールだ。

左の例では赤のタグが付けられた写真だけを表示したところ。「フィルターツール」でカラータグ赤の右側にあるボタンをクリックしてオン(オレンジになるとオンという表示)にすれば、赤のタグが付けられた写真だけがブラウザウィンドウに残る。


◀同様に日付が分かっているのなら、その日をオンにすれば、撮影された日で選別、表示される


◀フィルターツールにはデフォルトでいろいろな要素が入っている。もし、必要ないものがある時はツールバーの右端の三角ボタンをクリックして「フィルターの表示/非表示」から必要なものだけをチェックするとよいだろう



◀フィルターツール、日付の下にあるのがキーワードでの検索ツールだ。

すでに筆者の写真にはいくつかのキーワードが振ってあるが、キーワードがあれば、このように一覧で表示される。キーワードでの検索は、上で見たように、日付とか、タグとかと同じように、ここで目的のキーワードのスイッチをオンにすることで一覧表示されるというものだ。

さて、これでキーワード検索に付いての解説は終わりではない。

このキーワード、言うまでもなく、自動では入らない。すべて手作業で入れていく。

いろいろなアプリケーションで「キーワードで検索」を1つの機能としていることがあるが、検索は確かにできるが、現実的には、そのキーワードを入れる作業がどれだけ簡単なのか? に注目すべきだろう。

◀キーワードの振り方について順を追っていこう。

例としてこの花の写真に「花」というキーワードを入れていく。

まず、上のツールバーからメタデータツールを表示させる。これは前回の著作権情報を入れるところでも使ったツールだ。

◀メタデータの一番下に「IPTCキーワード」と言う欄がある。ここにキーワードを入れていく。

「IPTCキーワード」の右端にある+ボタンをクリック。


◀その下に文字入力欄ができるので、そこにキーワードを入れる。

ここで注意。文字を確定してからリターンキーを押したくなるが、リターンキーを押すと次のキーワード入力になってしまう。入れるキーワードがたとえば、「花」「バラ」「赤」「植物園」、、など、いくつかある時は便利なのだが、1つだけの時は空欄のキーワードを追加してしまうことになる。

こういう時は、リターンキーではなく、エンターキーを押すと、その1つの欄で確定するので覚えておきたい。


◀このように選択された写真に1つずつキーワードを入れていく…そんな面倒な作業は、やっていられないので、ここでコピーペーストの要領でキーワードを入れていこう。

メタデータツールバーから「調整のコピーペースト」ボタンを押す。

◀調整クリップボードが開くので、そこから目的のものだけをチェックする。

◀ここではキーワードだけをコピーしたいので、左のようにキーワードのみチェックして、下の「コピー」ボタンを押す。


◀その後、次の画像を選択して、調整をペーストする。ここでのペーストはキーワードのみなので、余計な調整パラメータは含まれない。

左では一枚の写真だけを選択してペーストしているが、ここで複数枚を選択し、一気にキーワードを付けることも出来る。実用上はそうした方が遙かに効率がよい。


◀もう1つ、別なやり方でキーワードを付ける方法を紹介しよう。

ここでは「スナップ」というキーワードを付けるという例にする。

写真を選択して、キーワードの項目に「スナップ」と入れる。


◀メタデータツールバーから「管理とメタデータプリセットを適用」ボタンを押す。



◀「ユーザープリセットを保存...」を選択。


◀プリセットを選ぶウィンドウになる。

ここからキーワードだけをチェックする。


◀これで保存する。


◀プリセットに名前を付けて保存。


◀スナップのキーワードを付けたい写真を選び、メタデータツールバーから「管理とメタデータプリセットを適用」ボタンを押して、先ほど作った「キーワード スナップ」を選べば、写真にキーワードが入る。

このやり方でいくつか常用するキーワードを作っておけば、後はワンタッチでキーワードが入る。

この方法での注意点は、「スタックプリセット」をチェックしておくこと。そうしないと、このプリセットを選ぶと、その前に付けていたキーワードなど、全て消去され、プリセットで付けたキーワードだけになってしまう。

プリセットのメリットはあるが、デメリットもある点を頭に入れておきたい。


◀写真にキーワードを振ったら、検索に戻ろう。

左のように「ゲートブリッジ」とキーワード検索すれば、すべてのゲートブリッジの写真が一覧で表示される。


◀写真の点数が多くなってくると、1つの検索で目的の写真にはたどり着かなくなる。そこでいくつかの検索項目を重ねてフィルタリングする方法を取るわけだが、C1では詳細検索と言って、検索ウィンドウの右端のオレンジ色のボタンから、その検索が行える


◀「花」の写真から、さらに絞り込んだフィルターを掛けて見よう。

まず、キーワードで「花」を選ぶ。この第一段階で花のキーワードが付いた写真だけが表示される。

次に上で説明したオレンジ色のボタンを押し、詳細検索に入る。

すでに「アクティブフィルター」として、第一段階の花で選ばれていることが分かる。

更に絞り込むので、検索条件の+ボタンを押す。


◀レイティングやカラータグで絞り込みたいのなら、プリセットを使った方が速い。

左の例では星3個以上の写真を選ぶという意味だ。


◀選択条件はいくつも重ねていくことが可能。

すべての条件を満たす写真だけを表示する。


◀条件を「いずれかの」にすると、下の条件で、どちらかに引っかかっている写真を表示する。

こうやってフィルタリングして、希望に合う写真を選んでいける。


◀ついでにスマートアルバムも解説しよう。

たとえば今年2013年の花の写真で、良いなと思った写真だけを最新の状態で見たいとしよう。2013年はまだ始まったばかり。花のシーズンはこれからだ。と言うことは、良い写真がこれからどんどん撮れるかもしれない。それを随時、自動で見られたら便利だろう。

では、その解説。詳細検索の条件で「日付-年」を選ぶ。日付の条件は2013とする。


◀いいな、と思う写真にはレイティングで星を付けていくので、星3個以上の写真を選ぶように設定した。

アクティブフィルターで花のキーワードは設定済みだ。


◀ウィンドウ下から「スマートアルバムを作成」ボタンを押す。

スマートアルバムの名前を入れて作成する。


◀ユーザーコレクションのところに「2013花」というコレクションができた。左にあるアイコンが歯車になっている点に注目。これはスマートアルバムと言う意味だ。

このコレクションをクリックすると、先ほどの条件、2013年の撮影で、星3個以上、キーワード花の写真だけが表示される。


◀撮影したら、写真を整理して、気に入った写真に星を付けていくと、このアルバムはどんどんそれを蓄積していく。常に最新のお気に入りだけを表示するようになるので、写真をさらに楽しめると思う。


以上、今回はキーワード検索について解説した。

デジタルカメラになり、管理する写真の数は増える一方だ。キーワードを付けることにより、少しでも簡単に写真が探し出せるようになれば、さらに写真を楽しむこととなるはずだ。


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