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「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.31


メジャーバージョンアップした
「Capture One Pro 7」登場!

Part 1 インストール編
Part 2 カタログの解説
Part 3 Webでの購入方法





文:湯浅立志
1961年、群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオの社員カメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。デジタル集団「電塾」の運営委員としてデジタルフォトの啓蒙活動にもつとめる。
有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


http://homepage3.nifty.com/y2/
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「Capture One Pro 7」 39,900円
対応OS:Windows Vista/7/8
Mac OS X 10.6.8〜10.8.2

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/
captureone/index.html

Phase One
http://www.phaseone.com/




 インストール編

日本時間の10月25日夜、Capture One Pro のバージョンアップである「7」が、Phase Oneサイトで公開された。何の前触れもなく、いきなりだったので、驚いたフォトグラファーも多かったと思う。

僕ものその1人だ。C1はバージョン5から6へのアップの時だったと思うが、それまでのアップグレード方針が変更された。それ以前は正規ユーザーになるとバージョンアップをいくつかまたいでも無償アップグレードの対象になっていたのだが、6からはすべてのユーザーが有償アップグレートの対象となる。同じようなアップグレード方針として、Adobeが挙げられるが、Adobeは1年半から2年ごとにメジャーアップをすると公言しているのに対して、 Phase Oneはアップデートのスケジュールを公にはしていない。が、昨今のデジタルカメラの進化、そして、PCの進化を見ると、Phase Oneに限らず、ソフトメーカーのメジャーバージョンアップのスパンとしてはAdobeと同じようになるのではないか? と僕自身は想像している。

現にバージョン6の公開日は2010年12月1日。ちょうど2年前だった。

さて、今回は2年前とは比較にならないほど新規ユーザーが増えていると思われるので、改めて、Capture One Pro 7を使う手順を追って解説していこうと思う。

まずは発売元のDNPフォトルシオからのリリースには、新設計の画像処理エンジンを採用。新たにカタログ機能を追加して画像データベースとしても使えるとしている。

Capture One Pro 7
 プロ価格(税込):39,900円
 発売日:2012年10月26日(ダウンロード販売開始日)
 *最新の情報によると、パッケージ版が早く仕上がってきたため、11月中旬には発売を開始し、
   無償アップグレード付のバージョン6については販売を中止したとのこと。


バージョン7の最大の特徴は、処理エンジンの変更と新たに採用されたカタログ機能の2点だ。その他にも多くのツールが変更されているが、当座はこの2つの変更を頭に入れておけばよいだろう。変更点はこちらの解説でも順次解説していくつもりだ。

解説の前に重要な注意点がある。バージョン7からサポートするOSが1つ上がった。

MacOSは、Mac OS X 10.8.2, 10.7.5, 10.6.8 またそれ以上

Windowsは、Windows 8の64bit, Windows 7の64bit, Windows VistaのSP2 64bit対応。

Macでは10.5が、WindowsではXPがサポート外になった。C1は古くからのデジタルバックユーザーが多いので、この基準に引っかかるフォトグラファーが出てくると思われる。

それではダウンロードからはじめよう。


バージョン7はPhase Oneのサイトからダウンロードする

60日間無償トライアルをクリック


◀自分で試用するOSを選択してDownloadをクリックする。


◀ここからはMacを例にとって説明する。

解凍したファイルを開くとこのウィンドウになる。C1のアイコンを矢印の通りにアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップすることでインストールされる。


◀今まで6以前を使っていたユーザーは、アプリケーションフォルダに古いバージョンのC1があるはずなので、新しい7を古いバージョンのC1と置き換えるかどうか?を聞いてくる。

古いのは使わないと言うことなら「置き換える」でいいが、僕は「両方ともファイルを残す」をオススメする。バージョン7は60日間の無償試用期間があるので、その間は正規の製品と同じように使える。僕もここ1週間以上、新しい7を使っているが、一部にはバグと思われる箇所も皆無とは言えない。特に仕事で使っているフォトグラファーは古いバージョンを残しておくことを強く薦める。


◀「両方ともファイルを残す」を選択すると、このように新しいバージョンのC1は「CaptureOne 2」と言う名前で保存される。無印が今までインストールされていた古いバージョンのC1だ。


◀7を起動すると左のウィンドウが出る。

内容を確認したら、ここは「ライセンス契約の条件を承諾します」をチェックして、承諾をクリック。


◀まだライセンスを購入していないなら、一番上の「お試し」ボタンをクリックする。

購入する人は購入ボタンを押す。購入の解説は「Part3」へ。

シリアルナンバーをすでにお持ちの人は「認証する」ボタンを押し、認証画面へ。

Phase One、Leafなどのデジタルバックユーザーは「DBを起動」ボタンを押せば、デジタルバックが接続されていれば、使用できる。

なお、バージョン7からはPro版とDB版の2種類のみとなった。


◀C1がクラッシュしたときに、Phase One社へ自動的にその時の使用状況をメールで送るかどうかを聞いてくる。

面倒でなかったら「はい、協力します」ボタンを押してあげよう。

これはあとで変更もできるので、気楽に考えてよい


◀ちなみにクラッシュすると、このようなアラートが出て、メールを送る。


◀初めてC1を使うフォトグラファーなのか? を聞いてくる。

ここではC1の使用経験がないフォトグラファーは上のボタンを、使ったことがあるフォトグラファーは下のボタンを押す。

この2つの違いは、デフォルトでカタログを開くかどうかという違いになる。

上のボタンを押した場合、カタログでC1を使うことになる。
(これはあとで変更もできるので、気楽に考えてよい)

上のボタンを押した場合は、1つ下の解説は飛ばして、Part2の「カタログの解説」へ。


◀下のボタンを押した場合は左のウィンドウになる。

ここでは新機能のカタログで開くか、今まで通りのセッションを使うか? 選択する。

C1を初めて使う人は「カタログを開く」ボタンを押す。

「カタログの解説」はこちらへ

C1を今まで使ってきた人は「セッションを継続」ボタンを押す。


◀今まで使ってきたセッションを選択する。


◀6までのセッションを開くと、そのセッションの画像をバージョン7の処理エンジンにアップグレードしてよいか? 聞いてくる。

ここでアップグレードを選ぶと新しいエンジンでのセッションになる。

なお、アップグレードすると、元のエンジンに戻れなくなる可能性があるので、念のため、バックアップを取ってからのアップグレードを薦める。


◀セッションで開いたバージョン7の画面。

ファイルブラウザツールが変わったのが分かると思う。


◀上のメニューバーがやけにアッサリしていると思った人は、C1を使い込んでいる人だろう。

ワークスペースが簡易モードになっているためだ。元に戻したいときは、ここでワークスペースを選択。



◀セッションのモードだと、ファイルブラウザツールから、任意のフォルダを選択して、そのまま画像を表示させることができる。

カタログモードとセッションモードの違いは、この画像を最初に表示させる方法の違いが最も大きい。


◀セッションで、今まで通りに画像表示させると、処理エンジンが6のままなので、それをアップグレードするためのボタンが出てくる。

基本特性ツールの中にあるが、このボタンを押すと、その画像の処理を新しい7の処理エンジンになる。


ここでアラートが出る。

最初は落ち着いて説明をよく読むこと。

最大の注意点は、このエンジンをアップグレードすると、元に戻せないという点だ。

僕もまだ未検証だが、いったん、ある画像をアップグレードすると、元のファイルをコピーしても、元の画像エンジンでの処理ができなくなってしまう。

そこで、最初のうちは、画像のバリアントを作成して、バリアントの1つとして新しいエンジンでの処理をした方がよい。この方法だと、古いエンジンと新しいエンジンとの違いを目で確認できるし、万が一、気に入らなかった場合は、もとの処理エンジンで画像を処理する道が残っている。


◀ちなみに左が処理エンジンの違いだ。

まだ使い込んでいない現時点での印象では、6よりもすっきりクッキリ感が増した。シャープネスをあげたような、、、解像感が増して、一クラス良いレンズを使ったような感じ。今回の解説では触れていないがレンズ補正も新しくなっているので、それも関係しているかもしれない。


今回はこの辺で打ち止めにしておこう。きりがなくなる。

今回のバージョンアップでC1がカタログを採用したと言うことが、なんと言っても一番のトピックだと思う。

カタログと言えばAdobe Lightroomを誰しもが思い浮かべる。僕も自分で言うのも何だが、Lightroomに関してはかなりのエキスパートだと自認しているが、これまではC1とLightroomはこのカタログがある、ないという点で決定的な違いがあった。Lightroomユーザーの間でも、カタログがあることで最初の読み込みが面倒という要望は以前からAdobeにいっているはずだ。カタログがあることでのメリットもあるが、デメリットもある。

今回、C1がカタログとセッションの両方を併用できるようにした点は、僕にとって、まさに驚天動地だった。Lightroomの使い方でセッションライクにカタログを使い分けるやり方は、僕が最初に考えたと自負しているが、それはC1のファイル構造を真似ただけなのだ。

C1とLightroomはライバルではないが、お互いに意識はしているはずだ。今後もフォトグラファーにとって使いやすくなるように良い製品を出していって欲しい。


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