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・Capture One 徹底使いこなし術

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「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.30


ニコンとキヤノンをC1でテザー撮影する





文:湯浅立志
1961年、群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオの社員カメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。デジタル集団「電塾」の運営委員としてデジタルフォトの啓蒙活動にもつとめる。
有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


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「Capture One Pro 6 Box」 49,800円
対応OS:Windows XP/Vista/7、
Mac OS X 10.5.8〜10.6

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/
captureone/index.html

Phase One
http://www.phaseone.com/




前々回に「第28回テザー撮影についての四方山話」を書いたばかりだが、今回もテザー撮影について書こうと思う。

第28回の解説の時はC1のバージョンは6.4.3だったが、つい先日(2012年10月)に再度、マイナーバージョンアップである、 6.4.4がダウンロードできるようになった。第28回の解説時に軽く触れたキヤノンのテザー撮影で、テザーが切断されたあとの再接続で、C1の再起動が必要な点が面倒だという一文があった。マイナーバージョンアップされた際の僕の関心事はこの部分だけだったが、残念ながら、再起動が必要というままだ。この仕様はキヤノンのSDKに絡んでいるというウワサなので、前回も書いたが、今回の6.4.4でも解決していないことから推測すると、ひょっとしてこのままの仕様になってしまうかもしれない。

C1に限らず、テザー撮影全般に関してのことだが、なにぶんにもテザー撮影のユーザーがかなりの少数だと思われ、その中でもMac環境のC1でキヤノンを使っているというフォトグラファーにとって面倒なこと、という、かなり狭い範囲内での問題点なのだ。

ただ、テザー撮影を必要としているフォトグラファーにとって、テザー撮影のない撮影はあり得ない。ユーザー数はごく少数かもしれないが、重要度はどのユーザーよりも高いと思う。

僕もその1人であって、日々の撮影の中、C1が撮影の中核をなしているのに、この使いにくい仕様をどうにかしないと、と思って、ここ一月の間、実践しているやり方を書いていこうと思う。

まず、この解説を書いている時点で、キヤノンからはMacOS10.8(Mountain Lion)に対応したアプリケーションは発表になっていない。この件についてはここで解説すると長くなるので、僕のブログで書いてあるので以下を参照して欲しい。

MacOS 10.8 Mountain Lion環境でのEOS Utility

MacOS 10.7.5Lion環境でも注意!EOS Utility

2012年10月13日になって、北米のキヤノンから正式に対応したアプリケーションが公開された。

MacOS 10.8 Mountain Lion環境でのEOS Utility

ここでも注意を促したが、僕だけの環境なのか、この新しいEOS Utilityをインストールすると、10.7環境のC1でも、キヤノンのテザー撮影ができなくなってしまった。個人ではこれ以上の追試を繰り返すことはできないので、あくまでも、確定情報ではなく、注意喚起と思ってほしい。

今後、キヤノンユーザーにとって、純正のテザーソフト以外の選択は、予断を許さないような気が個人的にしている。



このような環境下であるということはお分かりいただいたと思うが、さて、本題に戻ろう。
現状でいかに快適にテザー撮影をしていくか? 今回のテーマはそこだ。
まず、2つの動画を見ていただきたい。1つめはC1にニコンのカメラでテザー撮影したものだ。


もう1つはC1でキヤノンのテザー撮影をしたもの。


これを見れば、何が問題なのか? よく分かるはずだ。

以前はニコンのカメラもキヤノンのカメラも、当然、Phase One、Leafも、テザー撮影できれば、たとえ途中でケーブルが抜けても、また差せばすぐテザー撮影が再開されていた。今回、キヤノンのテザー撮影だけが再接続できないと言うことが問題なのだ。

テザー撮影時に何らからのトラブルで一時的に断線してしまっても、再起動せずに、接続し直せばすぐに復帰すると言うことを目的にする。上の動画で言えば、ニコンのように再接続後も自動的にカメラがつながることを目指す。

これは先に書いた、EOS Utilityのバージョンアップで、万が一、C1のテザー撮影が不可能になったときでも使えるので、覚えておいてほしい(キヤノン限定)。

◀まずC1の環境設定から「撮影」メニューの中で連結サポートから使用カメラのみチェックしておく。

左の例だと、ニコンしか使わないフォトグラファー。この状態でもPhase Oneはテザー撮影できる。


キヤノンしか使わないフォトグラファーなら、左の例にするのだが、今回はここも外す。つまり、全てのチェックを外しておく。

この設定で、キヤノンのカメラがMacに認識されても、C1が接続しようとしなくなる。


C1の撮影ツール内の「キャプチャーファイル設定」で撮影先を確認する。ここはテザー撮影したときに、撮影画像が入るフォルダを表示している。

僕の場合、ハードディスク直下>スタジオ撮影フォルダ>撮影フォルダ というフォルダ。

もし、違うフォルダを指定したいときは右のボタンをクリックして、指定する。

ここで重要なのは、どこのフォルダに保存しているのか?を覚えておくこと。


◀次に上のメニューバーからカメラ>ホットフォルダを有効にする、を選択。

これで上記のフォルダに画像が入れば、自動的にC1が認識するようになる。なお、ホットフォルダとは監視フォルダと同じ意味で、そのフォルダをC1が常に監視していて、それを画面表示するものだ。ここをチェックしておかないと、その機能が働かない。


◀次にその下にある、撮影データの自動選択から、「すぐに」を選択。

これでホットフォルダに画像が入ると同時に、C1のビューアーに表示されるようになる。


◀キヤノンの設定に移る。

EOS Utilityの環境設定を上からやっていこう。

まず、基本設定。

「カメラの設定/リモート撮影」画面を開く、を選択。他のチェックは外しておく。


◀保存先フォルダの設定。

ここで保存先を先のC1で設定した撮影先のフォルダを指定する。

僕の場合、ハードディスク直下>スタジオ撮影フォルダ>撮影フォルダ というフォルダ。

その下のチェックはすべて外しておく。


◀次に連携するソフト。

これはEOS Utilityが単なるカメラとの接続ソフトなので、受け取った画像を表示させるためのソフトをここで選ぶことなのだ。

僕の場合はここをなしにしている。

なしだと、シャッターを切っても、マックの使用アプリケーションの全面にEOS Utilityのままになる。


◀シャッターを切ったら、すぐにC1がMacの最前面になってC1で見たい、と言うときは、ここでC1を指定する。



◀次にアプリケーションフォルダの中から「イメージキャプチャ」というアプリケーションを開く。

これは、Macに認識された外部装置を、何のアプリケーションでつなぐか? という設定を司っているアプリケーションだ。

キヤノンのEOS Utilityなどをインストールすると、ここの設定を変えてしまい、キヤノンのカメラをつなぐ度に、キヤノンのアプリケーションが開いてしまう、というクレームを言う人がいるが、それはここの設定を書き換えてしまうからだ。

C1がキヤノンのカメラでも再接続が簡単にできるようなら、ここは「割り当てなし」にしておけばよかった。


◀もしくは、ここでC1を選択しておけば、自動的にC1が立ち上がるようになる。

通常ならそれでよいはずだが、今回はここを換える。


今回の目的はキヤノンのテザー撮影を快適に、ということなので、ここでキヤノン純正のテザーソフトのEOS Utilityを指定する。

なお、この設定は、カメラごとに必要だ。5Dと7Dを持っていたら、5Dでも設定し、7Dも同じようにつないで設定する。


◀これで各種設定は終了。イメージキャプチャは終了する。


この設定をするとどうなるか、以下がその結果だ。


どうだろうか? これでC1でもキヤノンのテザー撮影は快適に使える。


僕はこの設定でここ何週間か撮影しているが、トラブルは一度もない。ライブビューもパソコンでできる。と、これはカメラメーカー純正アプリだから当然なのだが。

再接続でいちいちC1の再起動をしなくなるだけでも、快適に撮影に専念できる。

テザー撮影は、OSのバージョンや、ちょっとした仕様変更などで、突然接続不可能になってしまう、デリケートなものだ。不用意なアップデートなど、十分気をつけて、本来の目的である、撮影に集中できる環境を作っておきたい。



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