●今気になる最新ツール

●PCJ Review

●PhaseOne シュナイダー全レンズレビュー

●プロカメラマンのためのこだわりグッズ

●新製品インタビュー




第39回 ソニー α7R2(ILCE-7RM2)

このコーナーでは、コンパクトデジタルカメラからハイエンドカメラ、撮影用品、各種ソフトウェアまで、仕事や作品制作、趣味を問わず、プロカメラマンが使ってみたくなる話題のツールを毎回取り上げていく。

文:津島隆雄
1971年青森県生まれ。学校写真カメラマン、コマーシャルスタジオのアシスタントを経て1999年よりフリー。 物撮りから人物などさまざまな写真業務全般、画像処理全般を手がける。
http://gungh6.wix.com/takaotsushima



●ソニー α7R2(ILCE-7RM2) 基本スペック

・有効画素数   4,240万画素
・撮像素子    35mmフルサイズ”Exmor”CMOSセンサー
・撮影感度    ISO 50~102400
・モニタ     1,228,800ドット3.0型
・ファインダー  2,359,296ドット0.5型電子ビューファインダー
・寸法      126.9(幅) x 95.7(高さ) x 60.3(奥行き) mm
・質量      582g

◀使用レンズ(写真右より)
・Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
・Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
・FE 70-200 F4 G OSS


●Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
・レンズ構成 10群12枚
・焦点距離  16-35mm
・寸法    78(最大径) x 98.5(長さ)
・質量    518g

●Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
・レンズ構成 10群12枚
・焦点距離  24-70mm
・寸法    73(最大径) x 94.5(長さ)
・質量    518g

●FE 70-200 F4 G OSS
・レンズ構成 15群21枚
・焦点距離  70-200mm
・寸法    80(最大径) x 175(長さ)
・質量    840g(三脚座別)

・SONY α7RII(ILCE-7RM2)のサイトへ



●ソニーα7R2の概要

本機は、約3,600万画素のミラーレスフルサイズカメラの先代α7Rの後継機種となる。ローパスレスフルサイズ”Exmor”CMOSセンサーを搭載、画素数を約4,200万画素にまでアップしている。α72で好評のボディ内5軸手振れ補正を搭載して、完成度の高いカメラに仕上げている。また電子先幕シャッターの採用によって、先代のα7Rのもっさりしたシャッターや大きなシャッター音が改善、シャッターも反応がよくレスポンスも向上している。

α7Rの電子ファインダーは、当時は出来が良かったが、明るい場所での視認性や、眼鏡などを使用して覗いた場合の周辺部の視野などに不満点もあった。α7R2の電子ファインダーは改善され、かなり見易いファインダーとなっている。細かなピントもつかみやすく、かなりクリアーなファインダーで周辺部の視認性も改善されている。

ちなみにα7シリーズは現在、約2,400万画素ベーシックタイプの「α72」、約4,200万画素ローパスレス高解像タイプの「α7R2」、約1,200万画素感度409600のずば抜けた高感度対応タイプの「α7RS2」と、それぞれ2型の後継機種にアップされている。

筆者も先代α7Rとズーム3本を購入しフィールド撮影をメインに使用してきた。今回、α7R2を購入し直して使用している。小型軽量なフルサイズ高画素カメラは、携帯する物が多くなりがちなフィールド撮影では大変ありがたく、向上したレスポンスと手振れ補正でかなり快適な撮影が行える。

◀・1/80 F5.6 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・16mm Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
  (クリックで拡大)


α7R2は、4,240万画素の圧倒的な解像度を誇る。苔の森の微細な苔や木々の葉や枝などこれでもか、というぐらいにしっかりと描写している。 Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSは周辺部は流れるものの、良好な描写をする。

◀・1/10(三脚不使用) F4.0 ISO100 WBオート
 ・24mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
  (クリックで拡大)


◀・1/10(三脚不使用) F11 ISO50 WBオート
 ・16mm Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/Lv3
  (クリックで拡大)

高画素になれば手振れに対してシビアにならざるを得ないが、三脚を使用すると機動力が損なわれたり、また場所柄三脚が使用できない場所において、ボディ内5軸手振れ補正は大変ありがたい機能である。効き具合もかなり良く、手振れ補正としっかりとしたホールドで厳しいシーンでもしっかりと撮影できる。

◀・1/60 F11 ISO200 WBマニュアル(色温度設定)
 ・24mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/オート
  (クリックで拡大)


すべてにおいて、いいことずくめのようなα7R2だが、バッテリーの持ちに関してはやはりまだまだの部分がある。1日中撮影するなら予備バッテリーは多めに用意する必要がある。2個のバッテリーが同封されているが、多めに用意した方が安心である。

◀・1/1000 F4 ISO200 WBマニュアル(色温度設定)
 ・70mm FE 70-200 F4 G OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/ポートレイト
 ・D-レンジオプティマイザー/オート
  (クリックで拡大)


◀・1/125 F4 ISO100 WBマニュアル(色温度設定)
 ・140mm FE 70-200 F4 G OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/ポートレイト
 ・D-レンジオプティマイザー/オート
  (クリックで拡大)


◀・1/1000 F4 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・200mm FE 70-200 F4 G OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
  (クリックで拡大)


◀・1/500 F4.5 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・200mm FE 70-200 F4 G OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景(コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
  (クリックで拡大)


評判の高いツァイスレンズもα7R2の力を引き出すが、Gレンズもまたα7R2の力を十分に引き出してくれる。開放F4のズームだが、ボケも美しく、小型軽量なのでフィールドのさまざまなシーンで活躍してくれる。しかし、現状では200mm以上の望遠レンズはフルサイズ対応のEマウントではない。アダプターを使用してAマウントレンズを使用するしか手だてがないため、願わくば200mm以上のEマウントのフルサイズ対応レンズのラインナップを期待したい。

◀・30sec. F4 ISO3200 WBマニュアル(色温度設定)
 ・16mm Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景(コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
 ・高感度NR/標準
 ・長時間NR/入
  (クリックで拡大)


◀・245sec. F4 ISO400 WB白熱灯
 ・16mm Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
 ・高感度NR/標準
 ・長時間NR/入
  (クリックで拡大)


◀・30sec. F4 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・26mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/オート
 ・高感度NR/標準
 ・長時間NR/入
  (クリックで拡大)


高感度撮影、長時間撮影もノイズが少なく大変綺麗な画を撮影することができる。ただし、高感度NRと長時間NRを入れた場合、撮影後、NR処理に露光時間と同じ時間かかるため、なかなかテンポ良く撮影することが難しい。また、長時間露光をコントロールしたり、インターバル撮影などができるレリーズが純正アクセサリーでは用意されていないので、サードパーティー製品などを使用しての撮影になる。

◀・1/800 F20 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・24mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/オート
  (クリックで拡大)


こういった太陽や強い光源などが入る撮影にミラーレスカメラは向いている。光学ファインダーで太陽を覗くことは危険である。ミラーレスならば液晶ファインダーで確認できる。むろん光学ファインダー機種でもライブビューなどで撮影可能であるが。

◀・1/250 F7.1 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・47mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
  (クリックで拡大)


◀・1/250 F7.1 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・35mm Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
 
・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/オート
  (クリックで拡大)


◀・1/100 F11 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・63mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
  
(クリックで拡大)


◀・1/40 F11 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・41mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景
  (コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/切
  
(クリックで拡大)


◀・1/125 F5 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・24mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・JPEG撮影
 ・クリエイティブスタイル/風景(コントラスト+2、シャープネス+2)
 ・D-レンジオプティマイザー/オート
  
(クリックで拡大)


JPEG撮影でかなり綺麗な「画」を撮影できる。クリエイティブスタイル、D-レンジオプティマイザーを調整しながら、JPEGで十分イメージ通りの撮影が可能である。SDカードも大容量化しているので、JPEGだけで不安な場合はRAW+JPEGで撮影し、後でJPEGデータを参考にしてRAWデータを現像すると、撮影時の雰囲気を忘れずにより良い現像ができるだろう。

◀・1/1250 F8 ISO400 WBマニュアル(色温度設定)
 ・24mm Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
 ・RAW撮影/14bit圧縮RAW/Adobe CameraRAWで現像
  
(クリックで拡大)

発売時のRAWデータは、Webなどで指摘されていたように14bit圧縮RAWだったようで、現在はアップデータが配布されて非圧縮RAWが選択できるようになっている。

またアプリをインストールして機能を拡張することができる。タイムラプスはアプリで簡単に撮影可能。



先代のα7Rの欠点をきっちりと修正し、さらなる進化を遂げたα7R2。かなり完成度が高いカメラとなっている。バッテリーの持ち、センサーが剥き出しのため、頻繁に付いてしまうゴミ、レンズラインナップなどまだまだ解決していただきたいところはあるが、小型軽量で最高の「画」が得られる素晴らしいカメラである。

さあ、撮影に出かけよう!


↑Page Top

| ご利用について | 広告掲載のご案内 | プライバシーについて | 会社概要 | お問い合わせ |
Copyright (c)2010 colors ltd. All rights reserved