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第31回 Panasonic DMC-GH4

このコーナーでは、コンパクトデジタルカメラからハイエンドカメラ、撮影用品、各種ソフトウェアまで、仕事や作品制作、趣味を問わず、プロカメラマンが使ってみたくなる話題のツールを毎回取り上げていく。

文:津島隆雄
1971年青森県生まれ。学校写真カメラマン、コマーシャルスタジオのアシスタントを経て1999年よりフリー。 物撮りから人物などさまざまな写真業務全般、画像処理全般を手がける。
http://gungh6.wix.com/takaotsushima



◀Panasonic DMC-GH4 + バッテリーグリップDMW-BGGH3 + LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.


● Panasonic DMC-GH4 基本スペック
・有効画素数    1,605万画素
・撮像素子     4/3型Live MOSセンサー
・撮影感度     ISO200~25600(拡張感度ISO100)1/3EVステップ可能、動画時最大ISO6400
・液晶モニタ    3.0型約104万ドット有機ELモニター、静電容量方式タッチパネル
・ファインダ    約236万ドット有機EL LVF 視野率100%、約1.34倍(35mm判換算約0.67倍)
・動画       4K/3840x2160 撮影可能
・サイズ(本体のみ) 132.9mm(幅) x 93.4mm(高さ) x 83.9mm(奥行き)
・質量(本体のみ)  480g




レンズ左より
・LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.
・LUMIX G VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S.
・LUMIX G VARIO 35-100mm/F2.8 /POWER O.I.S.
・LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.
・LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 /MEGA O.I.S.



使用レンズ LUMIX G レンズ

●LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.
・レンズ構成 12群16枚(非球面2枚、ED4枚)
・焦点距離  7mm-14mm(35mm判換算14mm-28mm)
・撮影距離  0.25m~
・寸法    70mm x 83.1mm
・質量    300g

●LUMIX G VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S.
・レンズ構成 9群14枚(非球面4枚、UED1枚、UHR1枚)
・焦点距離  12mm-35mm(35mm判換算24mm-70mm)
・撮影距離  0.25m~
・寸法    67.6mm x 73.8mm
・質量    305g

● LUMIX G VARIO 35-100mm/F2.8 /POWER O.I.S.
・レンズ構成 13群18枚(ED2枚、UED1枚)
・焦点距離  35mm-100mm(35mm判換算70mm-200mm)
・撮影距離  0.85m~
・寸法    67.4mm x 99.9mm
・質量    360g

● LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.
・レンズ構成 12群14枚(非球面3枚、ED2枚)
・焦点距離  14mm-140mm(35mm判換算28mm-280mm)
・撮影距離  0.3m~/21mmまで 0.5m~/22mmから
・寸法    67mm x 75mm
・質量    265g

● LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 /MEGA O.I.S.
・レンズ構成 12群17枚(非球面1枚)
・焦点距離  100mm-300mm(35mm判換算200mm-600mm)
・撮影距離  1.5m~
・寸法    73.6mm x 126mm
・質量    520g




レンズ左より
・LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.
・LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.
・LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.



使用レンズ LEICA DG レンズ

● LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.
・レンズ構成 7群9枚(非球面2枚、UHR1枚)
・焦点距離  25mm(35mm判換算50mm)
・撮影距離  0.3m~
・寸法    63mm x 54.5mm
・質量    200g

● LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.
・レンズ構成 11群14枚(非球面2枚、ED1枚、UHR1枚)
・焦点距離  42.5mm(35mm判換算85mm)
・撮影距離  0.5m~
・寸法    74mm x 76.8mm
・質量    425g
●LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
・レンズ構成 10群14枚(非球面1枚、ED1枚)
・焦点距離  45mm(35mm判換算90mm)
・撮影距離  0.15m~
・寸法    63mm x 62.5mm
・質量    225g



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●Panasonic DMC-GH4の概要

パナソニックのGH4は、フルハイビジョン映像の4倍のきめ細かさの「4K」を撮影することができるミラーレス一眼カメラである。「4K」を撮影できるカメラは、GH4発売時ではミラーレス一眼で世界初であり、執筆時現在GH4とソニーのα7sのみである。
本機はパナソニックの一眼シリーズで最上位機種であり、動画だけでなく、本来の写真撮影機能もしっかりとしていて、美しくしっかりとした画を撮影することができる。ミラーレス一眼の特徴でもある小型、軽量な魅力を十分に発揮して、写真、動画とマルチに使用できる贅沢なカメラとなっている。

●作例

◀・1/160 F5.6 ISO100 WB/オート
 ・フォトスタイル/スタンダード
 ・ LUMIX G VARIO 35-100mm 48mm(35mm判換算96mm)
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ローパスレスセンサーを採用する機種が増えているが、GH4はローパスありの約1,600万画素センサーを採用している。しかしローパスレスセンサーにも匹敵する高画質で高繊細な画像である。カリカリしすぎずしっとりとした描写ながら、驚くほど細部までしっかりと描写する

◀・1/160 F2.8 ISO400 WB/オート
 ・フォトスタイル/スタンダード
 ・ LUMIX G VARIO 35-100mm 64mm(35mm判換算128mm)
  (クリックで拡大)


高画質のセンサーの魅力を最大限に表現するLUMIX Gレンズラインナップ。大口径ズームから、高倍率ズーム、小型軽量単焦点レンズなど充実している。ミラーレス一眼最大の魅力である小型で軽量なシステムはフットワークの良いカメラワークをしっかりとサポートする。この LUMIX G VARIO 35-100mm F2.8の望遠ズームは360gとフルサイズ一眼用の同クラスレンズの約1/3の重量である。この軽さと小ささは魅力である。

◀・1/160 F3.5 ISO100 WB/オート
 ・フォトスタイル/スタンダード
 ・ LUMIX G VARIO 12-35mm 35mm(35mm判換算70mm)
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F2.8のスタンダードズームである LUMIX G VARIO 12-35mm。このレンズでも306gと小型軽量であり、手振れ補正も十分に機能する。しっとりとした写りは素直でボケも美しい。

◀・1/30 F4.0 ISO800 WB/オート
 ・フォトスタイル/スタンダード
 ・ LUMIX G VARIO 7-14mm 7mm(35mm判換算14mm)
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35mm判換算14mmスタートの超広角ズーム。F4.0で手振れ補正は装備していない。しかし300gと小型で軽量なのでしっかり構えれば十分である。歪みもなく驚くほど美しい描写を見せる。

◀・1/250 F2.8 ISO100 WB/オート
 ・フォトスタイル/スタンダード
 ・ LEICA DG SUMMILUX 25mm (35mm判換算50mm)
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LUMIX Gレンズも素晴らしいレンズだが、最も魅力的なのがLEICAのレンズである。執筆時のラインナップは25mm(35mm判換算50mm)、15mm(35mm判換算30mm)、45mmマクロ(35mm判換算90mm)、そして42.5mm(35mm判換算85mm)の4本が揃っている。

25mmの標準レンズは絞っても、開けても優しく素直で美しい描写をする。単焦点らしい立体的、奥行きのある描写をする。

◀・1/3200 F1.4 ISO100 WB/オート
 ・フォトスタイル/スタンダード
 ・ LEICA DG SUMMILUX 25mm (35mm判換算50mm)
  (クリックで拡大)


◀・1/160 F4.0 ISO100 WB/オート
 ・フォトスタイル/スタンダード
 ・LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm (35mm判換算90mm)
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マクロレンズとしてちょうど良い焦点距離の45mmマクロ。等倍マクロから無限遠まで、良好な描写をする。

◀・1/800 F2.8 ISO100 WB/オート
 ・フォトスタイル/スタンダード
 ・LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm (35mm判換算90mm)
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◀・1/30 F1.2 ISO400 WB/オート
 ・フォトスタイル/ナチュラル
 ・ LEICA DG NOCTICRON 42.5mm (35mm判換算85mm)
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開放F1.2の「ノクチクロン」。美しく柔らかいボケと立体感豊かな描写が得られ、写真を撮る喜びを感じられる素晴らしいレンズである。

◀・1/160 F1.2 ISO800 WB/オート
 ・フォトスタイル/ビビット
 ・ LEICA DG NOCTICRON 42.5mm (35mm判換算85mm)
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◀・1/40 F1.2 ISO400 WB/オート
 ・フォトスタイル/ナチュラル
 ・ LEICA DG NOCTICRON 42.5mm (35mm判換算85mm)
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◀・1/4000 F1.4 ISO400 WB/オート
 ・フォトスタイル/ナチュラル
 ・ LEICA DG NOCTICRON 42.5mm (35mm判換算85mm)
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●動画の作例

◀動画は定評のあるパナソニックである。 LUMIX G VARIO 14-140mmも広角(35mm判換算28mm)から望遠(35mm判換算280mm)まで1本でカバーするため、動画撮影では使いやすいレンズとなっている。撮影可能な動画は、AVCHD、MP4、MOVと多彩に用意されている。

また、多彩な動画機能がしっかりと撮影をサポートする。動画に慣れていない写真の人間が使ってもすんなりと使用できる。

  (クリックでスタート)

※4Kの動画は容量が大きいため、通信環境によって再生に時間がかかる場合があります。本動画は2014年9月まで公開します。


◀LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 /MEGA O.I.S.は35mm換算で200mmから600mmをカバーする望遠ズーム。520gと小型軽量。手振れ補正も有効に働く。

また、GH4のピントはしっかりと被写体を捉える。


  (クリックでスタート)

※4Kの動画は容量が大きいため、通信環境によって再生に時間がかかる場合があります。本動画は2014年9月まで公開します。


◀「4K」の動画は従来のFHDよりも高精細で美しい。筆者の環境では「4K」の魅力を最大限引き出せる再生環境は持ち合わせてはいないが、PCの画面でもその美しさと高精細な画の魅力を十分感じることができた。

  (クリックでスタート)

※4Kの動画は容量が大きいため、通信環境によって再生に時間がかかる場合があります。本動画は2014年9月まで公開します。


◀4K撮影には高度なスキルが要求される。この辺りはなかなか写真の側の人間には難しい。ただし、今後は写真と動画の両方のスキルが求められることは必然であると思われるので、しっかりと対応できるようにしていきたい。

  (クリックでスタート)

※4Kの動画は容量が大きいため、通信環境によって再生に時間がかかる場合があります。本動画は2014年9月まで公開します。


正確にしっかりと撮影された「4K」であれば、静止画写真として切り出すことも可能である。





これらは「4K」より切り出された画像。3,840 x 2,160の約800万画素のデータである。驚くほど綺麗な切り出しデータである。動画の撮影がしっかりとしていれば、十分切り出して使用できる。このデータには正直、驚かされる。
今回はカメラ側で切り出しをしているが、編集ソフトなどでしっかりと調整すれば、また違った画像を得ることができるだろう。




マイクロフォーサーズおよびミラーレス一眼カメラは、すでに十分な完成度を持っている。「仕事カメラとしてはどうか?」と思われるポジションだが、APS-Cやフルサイズと比較しても遜色はないカメラシステムである。実際筆者はオリンパスのOM-D E-M1でいくつかの仕事をこなしているし、オリンパスとパナソニックは同じマイクロフォーサーズなので、オリンパスにないレンズはパナソニックを使用している。Web媒体のみならず、A4以上に印刷される場合でもマイクロフォーサーズで十分印刷できている。何よりこの小型軽量なシステムとフットワークの軽さは魅力である。

そしてGH4ではさらなる「4K」という魅力が加わった。美しい「4K」の世界は素晴らしいが、何より切り出しのデータに驚かされる。しっかりと高いスキルで撮影された「4K」からなら、どんな瞬間の写真でも得ることができるであろう。これはフォトグラファーには脅威である。

AF精度が上がり、追随精度が上がっていけば今より遥かに楽にしっかりと「4K」が撮影できるであろう。また「4K」から「8K」へ進化すれば…。今後カメラマンには写真だけではなく、動画の技術、撮影力が今後一層求められていくことになるであろう。動画はなかなか敷居が高くて足を踏み出しにくいのだが、GH4は使いやすいカメラであり、分かりやすいカメラだと思う。「さあ動画にチャレンジしていこう」と思わせてくれるカメラである。


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