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第30回 ソニー α7R

このコーナーでは、コンパクトデジタルカメラからハイエンドカメラ、撮影用品、各種ソフトウェアまで、仕事や作品制作、趣味を問わず、プロカメラマンが使ってみたくなる話題のツールを毎回取り上げていく。

文:津島隆雄
1971年青森県生まれ。学校写真カメラマン、コマーシャルスタジオのアシスタントを経て1999年よりフリー。 物撮りから人物などさまざまな写真業務全般、画像処理全般を手がける。
http://gungh6.wix.com/takaotsushima




●ソニー α7R   基本スペック
・有効画素数  3,640万画素
・撮像素子   ローパスレス35mmフルサイズ Exmor CMOSセンサー
・撮影感度   ISO100〜ISO25600(拡張ISO50)
・液晶モニタ  3.0型 TFT可動式 約235万ドット
・ファインダ  アイレベル式0.5型約235万ドット電子ビューファインダ
・サイズ    126.9mm(幅)×94.4mm(高さ)×48.2mm(奥行き)
・重さ     約407g(本体のみ)

レンズ左より
・Sonnar T*FE 35mm F2.8 ZA
・Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
・Vario-Tessar T*FE 24-70mm F4 ZA OSS
・FE 70-200mm F4 G OSS



使用レンズ

●Sonnar T*FE 35mm F2.8 ZA
・レンズ構成  5群7枚
・焦点距離   35mm
・撮影距離   約0.35m〜
・寸法     61.5mm×36.5mm
・質量     120g

●Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
・レンズ構成  5群7枚
・焦点距離   55mm
・撮影距離   約0.5m〜
・寸法     64.4mm×70.5mm
・質量     281g

●Vario-Tessar T*FE 24-70mm F4 ZA OSS
・レンズ構成  10群12枚
・焦点距離   24mm〜70mm
・撮影距離   約0.4m〜
・寸法     73mm×94.5mm
・質量     426g

●FE 70-200mm F4 G OSS
・レンズ構成  15群21枚
・焦点距離   70mm〜200mm
・撮影距離   約1m〜
・寸法     80mm×175mm
・質量     840g(三脚座別)



●SONY α7Rのサイト
●SONY α7Rのスペシャルサイト



●ソニー α7Rの概要

「誰も作らなかったカメラ」の通り、唯一の(執筆時)内蔵EVFで一眼レフスタイルの35mmフルサイズミラーレスである。
α7には約3,600万画素ローパスレス、高速、高精度AF使用のα7R、そして約2,400万画素ローパス使用、追随性と高速性に優れたAF使用のα7と、2種類の製品がある。また、執筆時海外で発表になっているα7Sがあり、こちらは4K対応、ISO409600と驚愕の高感度を備えた機種もある。

レンズマウントは従来のAマウントではなく、NEXシリーズに使用されたEマウントとなっている。Eマウントでフルサイズ対応レンズは当初少なかったが、今後増えていく予定である。(レンズロードマップ)


●作例

◀・1/320 F5.6 ISO100 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Sonnar T*FE 35mm F2.8 ZA
  (クリックで拡大)


4,912×7,360ピクセル、約3,640万画素のローパスレス35mmフルサイズ Exmor COMSセンサーが描き出す、高解像度、高精細な「画」である。新緑のもみじの葉、花、木々の質感、細かな苔や草、茅葺き屋根の細部に至るまで克明に描写されている。α7Rの最大の魅力である「高精細・高画質」にまずは圧倒される。

◀・1/1250 F8.0 ISO400 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Vario-Tessar T*FE 24-70mm F4 ZA OSS/24mm
  (クリックで拡大)


こちらも高精細な圧巻の画である。東京タワーの細かな柱やアンテナなど細部にわたってきっちりと描写している。3,600万画素は35mmタイプのデジタルカメラでは、正直必要ないと思っていたが、こうして使ってみるとその描写に圧倒され、必要性を十分感じることができる。

◀・1/160 F8 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
  (クリックで拡大)


この驚愕の高画質を支えるレンズがZEISSレンズである。最近のレンズに見られる固いだけのレンズと異なり、シャープな描写の中にもしっかりとした階調、立体感、質感、ボケ味、そしてその場の空気感までも見事に描写する。

◀・1/800 F2.2 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/ビビット 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
  (クリックで拡大)


◀・1/2500 F2.0 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/ビビット 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
  (クリックで拡大)


◀・1/500 F7.1 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/ビビット 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Vario-Tessar T*FE 24-70mm F4 ZA OSS
  (クリックで拡大)


単焦点の素晴らしさは言うまでもないが、ズームレンズも単焦点に匹敵するほどの素晴らしいレンズである。

◀・1/400 F4.0 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/ビビット 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・FE 70-200mm F4 G OSS/154mm
  (クリックで拡大)


そのZEISSレンズに負けず劣らずな描写を見せるGレンズもまた、美しいボケ味としっかりとした階調、質感描写と素晴らしい。α7Rの高画質をZEISSレンズとともにしっかりと支えている素晴らしいレンズに仕上がっている。

◀・1/640 F4.0 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/ビビット 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・FE 70-200mm F4 G OSS/200mm
  (クリックで拡大)


◀・1/320 F4.0 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・FE 70-200mm F4 G OSS/200mm
  (クリックで拡大)


◀・1/2500 F2.5 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/ビビット 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
  (クリックで拡大)


こうして使ってみると素晴らしい画のカメラなのだが、使用感は実は正直使いづらい点がある。まずは個々のボタンの配置。当然いつも使っているカメラではないので、慣れていないのは事実なのだが、カメラなので、シャッターボタンや、各種ダイアルなど自然に指がかかるのだが、α7Rは、上手く言えないが、ちょっとポイントが外れている様に思われた。ファインダーを覗きながら操作するとボタンやダイアルを探してしまうことが多々あり、少々違和感を感じることとなった。

◀・1/500 F2.8 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Sonnar T*FE 35mm F2.8 ZA
  (クリックで拡大)


◀・1/125 F5.6 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/ビビット 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
  (クリックで拡大)


また、画像再生時の拡大ボタンが押しづらい。ピントのチェックは、やはり拡大して行いたいので、そういう場合ストレスを感じるかもしれない。また、拡大ボタンを押すと常に画面真ん中が等倍で表示されるようだが、これは、使用したフォーカスフレームの所に行ってもらいたいものである。

しかし、ここまで高画素だとピントもかなりシビアで、背面液晶で確認するのにも限界があるように感じた。

◀・1/1250 F4.0 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
  (クリックで拡大)


◀・1/250 F4.0 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・FE 70-200mm F4 G OSS/171mm
  (クリックで拡大)


◀・1/320 F4.0 ISO200 WB/オート 
 ・クリエイティブスタイル/スタンダード 
 ・Dレンジオプティマイザー/オート
 ・FE 70-200mm F4 G OSS/157mm
  (クリックで拡大)


●動画の作例

◀MP4以外にAVCHD。AVCHDの方が細かく設定できる。

  (クリックでスタート)





35mmフルサイズ、3,600万画素の画に圧倒されるのは間違いないはずである。この画を得るためであらば多少の使いづらさは目をつむれることができるくらい魅力的な画である。ミラーレスになったことでボディも小型軽量化されて、かなり魅力的な機種となっている。

せっかく素晴らしい画が撮影できるので、この写真をPC、Web、スマートフォンなどのSNSの世界だけで用いるのはもったいない。

是非とも大判プリントで楽しみたい。そうすれば一層写真を撮ることが楽しくなりそうである。そう考えると確かにソニーの提唱する大画面4Kテレビでの写真鑑賞もまた写真を撮ることが楽しくなりそうな鑑賞スタイルであるかもしれない。

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