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第25回 SONY Cyber-shot DSC-QX100

このコーナーでは、コンパクトデジタルカメラからハイエンドカメラ、撮影用品、各種ソフトウェアまで、仕事や作品制作、趣味を問わず、プロカメラマンが使ってみたくなる話題のツールを毎回取り上げていく。

文:津島隆雄
1971年青森県生まれ。学校写真カメラマン、コマーシャルスタジオのアシスタントを経て1999年よりフリー。 物撮りから人物などさまざまな写真業務全般、画像処理全般を手がける。
http://gungh6.wix.com/takaotsushima

● Cyber-shot DSC-QX100 基本スペック
・有効画素数  2020万画素
・撮像素子   1.0型 (13.2mm×8.8mm) "ExmorR" CMOSセンサー
・レンズ    カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズ(6群7枚)
・焦点距離   10.4〜37.1mm(35mm判28mm?100mm)
・撮影距離   約5cm〜(ワイド) 約55cm〜 (テレ)
・F値      F1.8〜4.9
・撮影感度   ISO160?ISO25600(プレミアムおまかせオート)
・液晶モニタ  無し
・サイズ   (幅)62.5mm×(高さ)62.5mm×(奥行き)55.5mm(奥行き)
・重さ     約179g(付属バッテリー、メモリーカード含む)

SONY Cyber-shot DSC-QX100の製品サイト
Cyber-shot DSC-QX100スペシャルサイト



●スマートフォンとつなげて撮影するレンズ型カメラユニット

Cyber-shot DSC-QX100はスマートフォンに装着して使用するカメラである。その為、本体にモニタが付いていない。レンズ鏡胴にセンサーとバッテリーが付いている独自の筐体が特徴である。しかし、QX100は高画質で定評のあるRX100と同等の1インチ "ExmorR" CMOSセンサーを採用し、レンズは カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」である。その為、大変綺麗で、高画質な「画」を得る事が出来る。
姉妹モデルにDSC-QX10があり、DSC-QX100より小型のセンサーと光学10倍ズームで筐体も一回り小さい。




Xperia Zに専用(別売)のカメラアタッチメントケースを使用してQX100を取り付ける。Xperia以外のスマートフォンには付属のアタッチメントを使用して取り付ける。幅54mm×75mm、厚さ13mm以下のスマートフォンに取り付け出来る。

スマートフォン専用アプリ“PlayMemories Mobile”をインストールしてXperia ZとQX100はWi-FiまたはNFC(近距離無線通信)で接続する。接続は至って簡単に設定出来る。
“PlayMemories Mobile” はAndroidだけでなくiOSもあるので、iPhoneでも使用する事が出来る。





各種設定はスマートフォン側から行う。



撮影モードは4種類。スマートフォン側からズーム、ピント合わせ、シャッターをきる事が出来る。また、本体側でもズーム、シャッターをきる事が出来る。



絞り優先オートなどの絞り設定や露出補正もスマートフォン側から操作する。

撮影すると約2Mの画像が、スマートフォンにコピーされる。オリジナルは本体のメモリーに記憶され、扱い易い2Mの画像を使用して、SNSなどでの共有に利用する事が出来る。スマートフォンで見る画像はたいへん綺麗でスマートフォンやモニタで楽しむ上では綺麗で美しい「画」を撮影することが出来る。2Mではなくオリジナルの画像コピーも可能だが、大きく重たいのでスマートフォンでは2Mがちょうどいい。

本体は通信出来る距離内であればスマートフォンから離して使用出来るので、地面すれすれや、俯瞰、自分撮りなどフリーアングルで使用する事も出来る。

●作例

こちらの作例はスマートフォンにコピーされる2Mの画像ではなく、カメラ側のメモリーに記憶されるオリジナルのJPEG画像である。

◀・プレミアおまかせオート 
 ・f5.6 1/100 ISO160 WB/オート
 ・15.3mm(35mm判換算41mm)

 (クリックで拡大)


オリジナルの写りは定評のあるRX100と同等なので、美しい高画質な「画」を得ることが出来る。旅先などではスマートフォンの2Mの美しい画像を共有する事で、SNSコミニュケーションを楽しみ、オリジナルは後に美しいトーンで大きくプリントする事などで充実した写真を楽しむ事が出来る。

◀・プレミアおまかせオート 
 ・f4.0 1/250 ISO160 WB/オート
 ・26.6mm(35mm判換算72mm)

 (クリックで拡大)


「プレミアおまかせオート」が素晴らしく機能するので、ほぼ「プレミアおまかせオート」で美しい「画」が撮影出来る。
「プレミアおまかせオート」はシーンや状況を自動認識して最適に調整する。上の写真は実際はシャドー部は結構落ちて暗い状況なのだが、連続して撮影された3枚の画像を重ね合わせて最適に調整されている。今回はほぼ「プレミアおまかせオート」で撮影したがほぼ全てで美しい「画」を得る事が出来た。

◀・プレミアおまかせオート 
 ・f2.0 1/25 ISO800 WB/オート
 ・10.4mm(35mm判換算28mm)
 (クリックで拡大)


夜景での「プレミアおまかせオート」の利き方が大変綺麗である。今回は概ね3枚連続でシャッターがきれ、画像合成されて美しい夜景に仕上がっている。スマートフォンとカメラ本体をしっかり構える事でぶれも抑える事が出来る

◀・プレミアおまかせオート 
 ・f2.0 1/25 ISO800 WB/オート
 ・10.4mm(35mm判換算28mm)
 (クリックで拡大)


スマートフォン側でシャッターを切るよりは、スマートフォンでは構図の確認とタッチしてのピント合わせを行い、シャッターは本体できった方がぶれも少なく、しっかりと構えることが出来る。ズームも本体側の方が操作し易い。

◀・プレミアおまかせオート 
 ・f2.0 1/25 ISO800 WB/オート
 ・10.4mm(35mm判換算28mm)
 (クリックで拡大)


◀・プレミアおまかせオート 
 ・f2.0 1/8 ISO800 WB/オート
 ・10.9mm(35mm判換算29mm)F
 (クリックで拡大)


残念ながら一度通信が切れてしまうと、再度通信して繋がるまでにおおよそ20秒ほど時間がかかってしまう。一瞬のシーンには弱い。また、撮影後、2Mの画像が表示されるまで2秒ほど待たされるため、テンポ良くサクサク撮影出来るという訳には行かない。

◀・絞り優先オート 
 ・f3.2 1/60 露出補正 -1 ISO160 WB/オート
 ・18.9mm(35mm判換算51mm)
 (クリックで拡大)


「プレミアおまかせオート」以外に絞り優先オートやプロブラムオートなども使用する事が出来る。 カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」を利用した美しいボケを楽しんだり、写りを考えながら撮影を楽しむ事も出来る

◀・絞り優先オート 
 ・f4.0 1/2000 露出補正 -1 ISO160 WB/オート
 ・26.3mm(35mm判換算71mm)
 (クリックで拡大)


残念ながら、撮影はJPEGでしか撮影出来ない。装備、機能はRX100相当なのでRAW撮影も可能なはずである。RAWはスマートフォンに飛ばさず、本体メモリに記憶する事でもっとイメージ通りに調整したいユーザに興味を引く事になると思うのだが・・・。

◀・撮影 QX100
 ・プレミアおまかせオート 
 ・f2.5 1/30 ISO160 WB/オート
 ・10.4mm(35mm判換算28mm)
 ・ 5472 pixel x 3648 pixel
 (クリックで拡大)


◀・撮影  Xperia Z 
 ・f2.4 1/40 ISO125 WB/オート
 ・3920 pixel x 2940 pixel
 (クリックで拡大)


同じシーンでQX100と Xperia Zでの比較。Xperia Zのカメラはかなり評判がいいカメラである。Xperia Zでも必定充分であるかもしれないが、大きなセンサーと最良のレンズを使い慣れたスマートフォンと使用する事で、写真をより綺麗に美しく残す事が出来る。また、プリントして楽しむ場合はやはりQX100のほうが綺麗なのはいうまでもない。

◀動画も簡単に美しく撮影する事が出来る。
 動画はMP4、1440x1080/30fps。
 (クリックでスタート)




Cyber-shot DSC-QX100はスマートフォンユーザーに向けたSONYの「写真の楽しみ方」の一つの提案商品なのではないだろうか?確かに日常の撮影ではスマートフォンで充分だと思われるほど現在のスマートフォンはよく写る。ましてやXperiaは良く写る。スマートフォンであれば撮影後すぐにSNSでコミニュケーションもとれる。スマートフォンやPCの画面ないであれば充分である。
しかし、写真には美しくプリントして鑑賞する楽しみや、カメラを操作するなどの楽しみがあるのも事実である。プリントで楽しむ写真は画面で楽しむとは違った趣と情緒がある。プリントするなら、 スマートフォンカメラからのプリントでもいいのだが、出来るだけ美しくプリントした方が更に情緒をかき立てる。そんな写真の楽しみを提唱するのがQX100なのであろう。
使いなれたスマートフォンでカメラを操作し、撮影後すぐに必要充分なサイズの画像でSNSなどでコミニュケーションする。気に入った写真は後日、より美しくプリントして楽しむ。スマートフォンの良さと写真本来の楽しみを融合する。これからの「写真の楽しみ方」のSONYからの一つの提案がQX100であると思う。



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