●今気になる最新ツール

●PCJ Review

●PhaseOne シュナイダー全レンズレビュー

●プロカメラマンのためのこだわりグッズ

●新製品インタビュー




第20回 Lightroom 5

このコーナーでは、コンパクトデジタルカメラからハイエンドカメラ、撮影用品、各種ソフトウェアまで、仕事や作品制作、趣味を問わず、プロカメラマンが使ってみたくなる話題のツールを毎回取り上げていく。

文:津島隆雄
1971年青森県生まれ。学校写真カメラマン、コマーシャルスタジオのアシスタントを経て1999年よりフリー。 物撮りから人物などさまざまな写真業務全般、画像処理全般を手がける。
http://www.gungho.or.tv/
◯必要システム構成
Windows
・インテルPentium4またはAMD64プロセッサー
・Microsoft Windows7(servicePack1)、Windows8
・2GB以上のRAM
・2GB以上の空き容量のあるハードディスク
・1024×768以上の画面解像度をサポートするディスプレイ
・DirectX10またはそれ以降対応のグラフィックカード
・DVD-ROMドライブ(市販のパッケージ版購入の場合)

Mac OS
・インテルマルチコアプロセッサー(64bit対応必須)
・Mac OS X v10.7、v10.8
・2GB以上のRAM
・2GB以上の空き容量のあるハードディスク
・1024×768以上の画面解像度をサポートするディスプレイ
・DVD-ROMドライブ(市販のパッケージ版購入の場合)

Adobe Lightroom5のサイトへ



●Lightroom5の概要

写真の編集から出力、管理までを一括でできるLightroomがver.5にアップグレードした。Adobe Creative Cloudの一員でもあるLightroomは、Creative Cloudでも使用できるが、Lightroom単体のパッケージ販売も引き続き行われる。特別な画像処理をする必要がなく、現像、出力、管理が主体のユーザーであれば、単体パッケージ版でのアップグレードが魅力かも知れない。価格は通常版が16,000円、アップグレード版(Lightroom 1.x~4.x日本語版が対象)および乗換え/特別提供版が9,600円、学生・教職員個人版が6,600円となっている。Creative Cloudであれば、年間プランが月5,000円、特別提供版が月3,000円となっている。

購入ガイドへ

今回のバージョンアップに伴う新機能は、「Uprightテクノロジー」による画像修正、「円形フィルター」「修正ブラシ」「スマートプレビュー」など、高度な画像追求のためのツールと便利なワークフローのための新機能が追加されている。「Uprightテクノロジー」「円形フィルター」「修正ブラシ」は Photoshop CCのCamera Raw8にも同じツールが追加されている。


● Uprightテクノロジー

「Uprightテクノロジー」は自動で画像を解析して画像の傾きの修正や建物のパースを修正するツールである。ワンクリックで高度に画像を修正するかなり便利なツールとなっている。

◀「オリジナル」
 (クリックで拡大)


よくある撮影の場面である。通常であれば、大型三脚+脚立+4×5のあおれるカメラかシフトレンズで撮影に臨む場面である。今回はX-E1に18mm(35mm換算27mm)からのズームレンズで撮影。三脚、脚立なしで手持ち撮影。「 Uprightテクノロジー」によって今まで大変だった撮影がワンクリックで良好な画像を手に入れることができる。

◀「 Uprightテクノロジー」自動で補正
 (クリックで拡大)


レンズ修正の「 Uprightテクノロジー」の自動をワンクリックしただけの補正。ワンクリックしただけで、ここまで良好に補正されている。自動で補正なので、バランスが良いと思われるような補正になっている。

◀「 Uprightテクノロジー」フルで補正
 (クリックで拡大)


フルで補正をするとさらに綺麗に補正されている。補正内容は、「自動(オート)」「水平補正のみ」「水平および垂直の遠近法の補正」「フル:レベル、水平および垂直の遠近法の補正」の4種類。その時の絵柄によって上手くいったりいかなかったりする時もあるが、ワンクリックですぐに適応できるので、便利なツールである。上手くいかなかった時は、従来の方法で補正することもできる。

◀「オリジナル」
 (クリックで拡大)


室内での撮影。広角特有の歪みが出ている。

◀「 Uprightテクノロジー」 水平および垂直の遠近法の補正 で補正
 (クリックで拡大)


ワンクリックで見事にきれいに補正されている。

きちんと撮影することが最も大切なのだが、さまざまな制約によって難しい場合もある撮影状況では、「 Uprightテクノロジー」は外観撮影や室内撮影などの業務にはかなり有効なツールである。


●円形フィルター

◀「オリジナル」
 (クリックで拡大)



「円形フィルター」はその名の通り円形にフィルターをかける補正である。今までは「段階フィルター」が装備されていたが、「段階フィルター」は直線的に効果をかけるのに対して、「円形フィルター」は円型に効果をかける。円形は真円だけでなく楕円形なども利用できる。

◀「「円形フィルター」使用
 (クリックで拡大)


「円形フィルター」を利用して、被写体の周りの明るさを落として被写体を浮かび上がらせたりすることができる。また、通常の補正だけでなく、シャープ、ノイズ、モアレ、フリンジ軽減などの効果も円形にかけられる。

●修正ブラシ

◀「修復ブラシ」使用中
 (クリックで拡大)


従来の「修復ブラシ」が高度に進化している。ブラシのサイズ変更だけでなくブラシをより正確に動かすことにより、不規則な形にも対応可能となった。

◀「修復ブラシ」使用後
 (クリックで拡大)



●スマートプレビュー

従来のLightroomでは、ライブラリーの画像が、PC上または外付けHD内にあって、つながっていないと、レーティングや補正などの編集作業ができなかったが、Lightroom5のスマートプレビューを使用すれば、オフラインの状態でも、レーティング、補正などの各種編集作業が可能になった。この機能を使用すれば、画像を外付けHDに置いて、ライブラリーがモバイルPCにあれば、移動中や、事務所←→自宅といった場所を選ばない編集作業が可能になる。編集内容はオンラインになれば自動で元画像に反映される。

◀「スマートプレビュー」
 (クリックで拡大)


読み込みの時にファイル管理パネルの「スマートプレビューを作成」にチェックを入れるだけで使用できる。また、後から「スマートプレビュー」を作成する時はライブラリ>プレビュー>スマートプレビューを生成から作成することができる。



Lightroomも今回で5代目のバージョンになる。バージョンアップを重ねるたびにさまざまなツールが実装されて、すでにこのアプリケーション1つで取り込み、セレクト、現像(補正)、書き出し、管理まで完結して行える。さらに「スマートプレビュー」を使用すれば、移動中などで効果的に作業可能だ。もはや、写真制作にはなくてはならない大切なアプリケーションの1つである。


↑Page Top

| ご利用について | 広告掲載のご案内 | プライバシーについて | 会社概要 | お問い合わせ |
Copyright (c)2010 colors ltd. All rights reserved