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2011年11月にTS120mm f/5.6が発売され、中判カメラシステム、PhaseOne 645DF用のシュナイダーレンズのラインナップは全部で5本になった。ここではシュナイダーのすべてのレンズを試用し、数回に分けてそのインプレッションをお伝えしていく。第1回は、一番使われる機会が多いと思われる標準レンズの80mmを使い、その解像力や色調のチェックを行った。



第1回「Schneider Kreuznach LS 80mm f/2.8」




文 ヤギシタヨシカズ
http://www.yagishita.org/

●センターとサイドの解像力をチェック

解像度が高いと言われているシュナイダーのレンズですが、実際はどうでしょうか? まず以下のような撮影を行い、レンズのセンター(中央部)とサイド(周辺寄り)の部分を切り出し、露出ごとに等倍サイズで掲載します。

撮影機材 Phase One 645DF Leaf Aptus 75


■F2.8
F2.8センター(レンズ中央)  F2.8サイド(周辺寄り。以下同)

■F4
F4センター  F4サイド

■F5.6
F5.6センター  F5.6サイド

■F8
F8センター  F8サイド

■F11
F11センター  F11サイド

■F16
F16センター  F16サイド

■F22
F22センター  F22サイド

かなり成績優秀です。ただ、開放付近で収差が気になります。またF16からは回折現象が出はじめていますね。しかし開放とF22を避ければ実写上はまったく問題ないでしょう。


●モデル撮影による比較

次に、中判デジタルカメラ(Phase One 645DF+Leaf Aptus 75)に付けたシュナイダー80mmと、35mm デジタル一眼レフ(DSLR)との比較をしてみたいと思います。比較対象はキヤノンの「EOS 5D Mark II」です。デジタルバックのLeaf Aptus75は、自分が所有している機材なので少し古いですが、出てくる絵に関しては現行機種と同じです。

▲Leaf Aptus75 + LS80mm f/2.8
ISO100 1/125 F4 ストロボ光源
(クリックで拡大。約12Mバイト)
▲5D Mark II + EF50mm f/1.4
ISO100 1/125 F4 ストロボ光源
(クリックで拡大。約8Mバイト)

▲Leaf Aptus75 + LS80mm f/2.8
ISO100 1/125 F4 ストロボ光源
(クリックで拡大。約13Mバイト)
▲5D Mark II + EF50mm f/1.4
ISO100 1/125 F4 ストロボ光源
(クリックで拡大。約9Mバイト)

モデル:相原みぃ http://ameblo.jp/love-shooting/


どちらもCapture One 6.3.1で現像しています。それぞれのカメラのプリセットのカラープロファイルとトーンカーブで、グレースケールチャートを使ってホワイトバランスを取っただけです。LS 80mmを含めたシステム全体で比較すると、5D Mark IIとは解像度も違いますが、発色の違いが大きいですね。ちなみにLaefのプリセットのトーンカーブはデフォルトで4種類用意されています。数を揃えただけという印象ではなく、それぞれがちゃんと使い道がありそうな仕上がりです。

Leafに比べると、EOSやPhaseOneのデジタルバックの方がコントラストは高いですが、それに近い感じのトーンカーブもあり、これを選ぶだけで印象の違う、かつ実用的な仕上がりになります。ただし、これまで使ってきた印象としては、どちらかのカメラの発色に近づけるというより、それぞれのカメラの持っている発色をベースにベストな仕上がりを作るということの方が現実的かと思っております。


●シュナイダーLS 80mm f/2.8のまとめ

LS80mmを一言でまとめると、解像度が高くクセのない描写です。主張がないのでデジタルバックごとの特徴を反映しやすいでしょうね。息の長いレンズとして使用できるでしょう。


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