●PCJ Interview
・File13 佐野円香
・File12 飯田かずな
・File11 河合俊哉
・File10 酒匂オサム
・File09 P.M.Ken

・File08 高木こずえ
・File07 太田拓実
・File06 鈴木心
・File05 青山裕企
・File04 小山泰介
・File03 奥本昭久
・File02 常盤響
・File01 辻佐織

●Company File
・File09 ハッセルブラッド・ジャパン
・File08 アドビ システムズ
・File07 富士フイルム
・File06 駒村商会
・File05 ジナー
・File04 ハッセルブラッド
・File03 シグマ
・File02 フェーズワン
・File01 ライカ

●Overseas Photographers
File09 Josh Madson
・File08 Michael Kenna
・File07 Todd McLellan
・File06 Mona Kuhn
・File05 Diana Scheunemann
・File04 Albert Watson
・File03 Nick Meek
・File02 Rankin
・File01 Ron van Dongen

ハッセルブラッドといえば、中判フィルムカメラの代名詞として、一世を風靡したカメラだ。特に1970年代以降の広告写真は、すべてハッセルによって撮影されていたといっても過言ではないだろう。そんなハッセルも、デジタル時代になり、特に日本では出遅れ、他社の後塵を拝するようになった。そして2013年1月、ハッセルブラッドは、東京・原宿に新たな拠点「ハッセルブラッド・ジャパン」と修理センターを構え、すべての日本のカメラユーザーに向けて、その魅力を改めて発信しようとしている。再始動するハッセルブラッドのこれからの展開を、ウィリアム・ペンライス社長に話を聞いた。

ハッセルブラッド・ジャパン株式会社
社長 ウィリアム・ペンライス氏
http://www.hasselblad.jp
http://www.hasselblad.jp/h5d (H5Dについて)
http://www.hasselblad-lunar.com(Lunarについて)

◀JR原宿駅から徒歩3分くらいの場所にあるハッセルブラッド・ジャパンの社屋(クリックで拡大)

 page 01

●ハッセルブラッドの新たな拠点

−−2013年1月に東京・原宿に日本の現地法人、ハッセルブラッド・ジャパンを設立されましたが、その経緯をご説明ください。

ウィリアム社長(以下ウィリアム):約10年くらい前からデジタルカメラの時代がやってきて、ハッセルにとっては大きなチャレンジの時が来ました。ヨーロッパではハッセルのデジタルカメラは評価されているのですが、日本においてハッセルブラッドのデジタルカメラは、ブローニーフィルムの時代のようなポピュラーな存在ではなくなってきました。

日本は、写真にとって大切な国で、カメラの業界では重要なマーケットであり、ハッセルブラッドにとっても大切なフォトグラファーが多く存在する国です。これまで日本国内において、25万台のハッセルブラッドが売れています。

私たちハッセルブラッドがカメラメーカーとして、写真・カメラに対するパッションを直接日本のフォトグラファーに伝えたいという思いが今回ようやく実現し、日本に自社のオフィスを立ち上げることとなりました(編集部注:現地法人設立にともない、シュリロトレーディング・ジャパンによる製品の販売、サービスは終了している)。

また、日本ではさまざまな誤解もあったため、本当のハッセルの魅力を分かってほしいという強い思いがありました



◀話を聞いたハッセルブラッド・ジャパン株式会社の
ウィリアム・ペンライス社長




●ハッセルブラッドに対するいくつかの誤解

−−日本でハッセルブラッドに対する誤解もあったとのことですが、具体的にはどういった点でしょうか。

ウィリアム:日本では、ハッセルブラッドのフォトグラファーは、広告関係の皆様が多く、アーティストの皆様にはまだまだ利用されていないようです。ハッセルブラッドのパッションはアートです。欧米では、ハッセルブラッドのデジタルカメラはアートの世界でたくさん使われています。数多くの情熱的でクリエイティブなアーティストが、美術館やギャラリーに展示する作品に使っているのです。

もう1つの誤解は、「ハッセルは使い方が難しい」と思われている点です。今までは、ハッセルブラッドに興味を持っていただいても、気軽に触ることができる機会、環境がありませんでした。ですから、難しいというイメージだけが先行してしまいました。プロのマーケットに特化していて、簡単に体験していただくことができなかったのです。

また価格についても、これまでは確かに高価なカメラでした。しかし、「ハッセル=高価」というのはもはや誤解と言えます。

−−フィルム時代のハッセルブラッドは、コマーシャルから雑誌の表紙などの撮影、あるいはハイアマチュアの皆さんにも広く使われてきました。なぜデジタル時代になって、リプレースされなかったのでしょうか。

ウィリアム:例えばヨーロッパやスカンジナビアでは、今でもハッセルが一番利用されています。国によって状況が違い、ハッセルが伸びているところもたくさんあります。

誤解の話に戻りますが、日本のマーケットではハッセルブラッドの立場の説明が足りていないと感じています。繰り返しになりますが、日本ではハッセルブラッドは広告写真のためのカメラと思われているところがありますので、私たちは、そこから新しいドアを開けるために、ここ原宿に現地法人を作ったのです。

−−つまり、原宿のオフィス/ショールームにおいて、広告以外のカメラマンの方々にもハッセルブラッドを体験できるようにするということですね。

ウィリアム:はい、さまざまなジャンルの多くのフォトグラファーにハッセルブラッドにアクセスしていただけるようにしたいです。

●気軽にハッセルブラッドに触れられる場所を

−−写真を撮るすべての方々にハッセルブラッドを、ということは分かりますが、日本ではニコン、キヤノンが強いです。

ウィリアム:ニコン、キヤノンは確かに素晴らしいですが、それらと競合するのではなく、マーケットにはそれぞれのブランドの立ち位置があると思います。

−−デジタル一眼も3,000万画素を超えてきていますし、その性能に十分満足されているカメラマンは多いです。

ウィリアム:ハッセルブラッドは、クリエイティブプロダクトなのです。クリエイティブな気持ちでハッセルブラッドを見ていただきたい。試してもらいたい。このオフィスでハンズオンできるスペースを設けたのも、そんな気持ちからです。まずは、手で触って遊んでもらいたい。

−−なるほど。ハッセルブラッドは高価でもないし、難しくもない。まずは触れてほしいということですね。

ウィリアム:今日、日本のフォトグラファーで、ハッセルブラッドがデジタルカメラを製造・販売していることをご存じない方々も少なくありません。まず、そこからスタートしなければいけないと考えています。

今回、ハッセルブラッドの認知を広げていくためのチームを作りました。オフィスの場所に原宿を選んだのも、ここはアート、ファッションの拠点だからです。繰り返しますが、ハッセルブラッドはアートとリンクしているのです。

−−ユーザーコミュニティなどは今後どうされていくのでしょうか。

ウィリアム:すでに存在しているいくつかのユーザーコミュニティに声をかけて、一緒に協力して活動していきます。例えば、ワークショップであったり、ギャラリースペースの提供であったり、精力的に企画していきたいと思っています。その活動を通して皆さんと「ハッセルブラッドファミリー」を作りたいと思っています。


page 02





↑Page Top


| ご利用について  | 広告掲載のご案内  | プライバシーについて | 会社概要 | お問い合わせ |
Copyright (c)2010 colors ltd. All rights reserved